大阪府の最南部岬町あたりで取れるアジの事を泉アジと言う、、、。
淡路島との間の紀淡水道は流れも速く丁度関と似た環境である、。
そこで一本一本手釣りされる根付きのアジは相当うまいと評判だ、、。
当然関西方面で消費されるのでこちらにはあまり入ってこないはずなのだが、、、。
いつものほぼ好きでやっているという魚屋に顔を出したらそれが有ったのだ、、。
当然築地でも1番値のアジだそうで、店頭には出していなくて隠してあった、、(笑)、、。
 
この店は本当にオヤジの道楽でやってるんじゃないかと言うほど普通の魚屋が仕入れる魚じゃない物がならぶ。
それはアマダイ等の高級魚だけじゃなくて、このアジのように普通の魚のグレードの高いのなんかが並んでいるのだ、、。
ちなみにこの時やはり築地で1番値のウニも有って、、なーんとキロ6万円と言う競り値がついていた、、。
誰が買うんじゃ、、って自分で食べちゃうんじゃねーの、、、。
 
早速お造りにしてもらった、、、。
 
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右手前がそのアジである、、、。
後は江戸前のコハダに瀬戸内のサバと遠州棚のカツオだ、、、。
このサバ下ろしているの見てると皮がバンバンに張っててなかなか剥がれないくらいの鮮度である、、。
こういった物は空輸されるものだ、、なので売値も相当なものになるのだが、、。
 
味わうと、、凄い、、って本当にそう思った、、、。
身は丁度活かりが取れてまったりと舌に絡みつくよう、、控えめな脂の乗りも丁度良い、、。
反してサバはもうすごい弾力ではじき返す、、これも時期がら脂の乗りは少ないのだがそれがまた本当のサバの味を感じさせる、、。
コハダは実にやわらかくとろけるよう、、これ結構な寿司屋でも食べられないレベルです、、。
オヤジ上手に〆たなー、、いや、元のコハダがレベルが高いのか、、いずれにしても素晴らしいです、。
時期のカツオも影が薄くなるくらい、、、凄いねー、、、やるなー、、。
 
 
更に一目でおっ、て思う物が店頭にあった、、、あさりだ、、。
残念なことに生きている時の画像撮り忘れてます、、、残念、。
なので酒蒸しの画像を、、、。
 
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加熱して色が変わってますが全体的に白っぽいのが判りますでしょうか、、。
この茶色い部分は加熱前は青い色をしています、、、。とってもきれいなんですよー、、。
これが江戸前のあさりなんです、地物、、。一般的な朝鮮あさりとは明らかに違う色と模様だ、、。
もう身はプリップリです、、丸々としてて味も濃厚、、、。これ食べたら居酒屋の物なんか食べられませんねー、。
当然味噌汁にもしました、、。
 
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濃厚なダシが出まくり、、なので一杯当り2粒も有れば十分に堪能できます、、。
これらは高級割烹や有名寿司屋等が仕入れるもの、、とてもじゃないが一般の魚屋が仕入れられるものじゃない、、。
 
こういった物が手に入るってのがこの魚屋の凄い所だ、、、ありがたい、。
合わせるのは当然、、これまた良い日本酒である、、。
 
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今市の片山酒造が醸す柏盛りの原酒、、、素顔だ、、。
この素顔、飛び込みで入った20数年前に蔵だけの販売だった頃から好きな酒である、、。
その頃はラベルも無くて1タンクだけ杜氏に好きに作らせているのだと聞いた、、。
今は一番人気の通年商品となっているが、その味は昔と変わらずとてもおいしい、、。
口に運ぶととってもやわらか、、、仕込み水の柔らかさが素直に感じられる、、。
もちろん水割りしない原酒であるから濃厚で力強くも有る、、、私の大好きなタイプだ、、。
 
いやはや、、このお造りとあさり300グラムほどで合計3800円しかしない、、本当に趣味でやってんのかねー、この店、、。
なので地元のお客さんがひっきりなしだ、、。確かに普通の魚屋やスーパーに比べれば値段倍以上するだろう、。だが実際の価値はそんなもんじゃないレベルです、、。
この下町の路地裏でこのお客さんの数、、、当分いい物が食べられそうですねー、、。
ごちそうさまでしたー、、、、。