アランとミレーユは、クリスタル・メサイアーズ のメンバーと一緒
に、ホタルの里として有名なイナァースムの渓谷に来ていた。
日も暮れて、ゲンジボタルがカエルの鳴き声が響く川辺を乱舞し
始めた。
サエルン氏
「この地方のゲンジボタルは、2秒間隔で同時明滅するんだよ。
なぜ一斉に同時明滅するのかはわかってないけどね。」
リン・メリー大尉
「あら詳しいのね。でもホタルって素敵ね。アース生体系はホント
に生物多様性があるわね。」
アラン
「ホタルって羨ましいよ。自ら光を放つなんて・・・・。
俺ももっと光っていれば・・・母さんを救えたかも・・・・。
光は人に希望を与えるものなんだよ。」
ミレーユ
「光って、目に見えるものだけではないわ!ひたすら祈ることよ。
天国のお母さんが幸せになるように。祈りの力が光になるわ!」
リン・メリー大尉
「パワー(チカラ)とは、何かわかる?」
サエルン氏
「パワーとは・・・、愛だ!
愛とは・・・・、むぎゅうー--------!!」
リン・メリー大尉
「あなた、ナニ電柱にしがみついてんのよ!?気色ワル~!!
パワーとは、結局は力を媒介する素粒子の相互作用なの。
素粒子は弦振動体の変容形なんだけど・・・。
例えば、電磁力は電子が光子を交換することで発生するわ。
重力も重力子の交換で生じているの。
生命系が発する想念波は、エクシオン超対称性弦振動体
と作用
してエネルギー持つと考えられてるわ。
だから祈りのエネルギーもきっと、どこかに通じてると思うわよ!」
シーラ
「皆さん、カップルでアツアツでいいわよね!!私だけ置いてけぼ
り!?
巫女として忠告するわ!この地で不穏な動きがきっとある!!」
シーラはのけ者にされた思いで言ったのだが、カンは冴えていた。
ミレーユ
「ごめんなさい。そんなつもりではなかったんだけど・・・。
あっ!リン・メリー大尉!カバンが光ってるんだけど?
もしかして、石英ガラス??」
サエルン氏
「えっ、なんで?こんなとこに持って来てるの??」
みるみる、大尉の目つきが変わっていくのがわかった。
リン・メリー大尉
「限りなくホワイトに光っている・・・。
これは?
伝説の“クリスタル オブ ピュア ハート”・・・!?
この近くに・・ある!?」
サエルン氏
「何それ?特殊な水晶?
この地区の地下には、約9万年前にカルデラ火山が巨大爆発
したときに沈んだアース有数の大規模水中鍾乳洞があるんだ
けど・・・深いよ~!私の見識のように!ナンチャッテ!!」
アランは大尉のココロの動きを察知して思った。
アラン
(この地で、過去生夢の調査をやる必要があるようだ!!)
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