僕がジャズを聴き始めたのは大学2年製になったばかりの頃。

93年の4月、5月。

 

「ジャズを聴くならレコードだろー?」というなんの根拠もない、

ただのイメージ先行で当時福岡では¥1,300円で買えたOJC盤のレコード(もちろん新品)

その中にビル・エヴァンスのレコードもあった、というよりジャズ初心者にとってエヴァンスの

 

ワルツ・フォー・デビー

サンディ・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード

 

はメロディアスな旋律が聴けることもあり、

「なんかよーワカラン音楽やなー?」

という中で聴いてた頃は聴けたレコードだ。

 

なのだが、

「ワルツ・フォー・デビーでピアノの弦を手で直接ジャランとかき鳴らしたような、テープのヨレがあるなー?」

と当時気づいて

「これよりも前に作られたレコードにはこのテープのヨレ?は無いんじゃないか?そのうち古い国内盤レコードを買おう」

と思っていた。

 

が、今だに国内盤レコードを所持していないのは

・僕が熱心なビル・エヴァンスのファンではないこと

・ほとんどジャズを聴かなくなったこと

の2つの理由による。

 

で、数日前にマイルスのブルーノート盤を聴いたらピアノトリオを聴きたくなって聴いたのが「ワルツ・フォー・デビー」

 

僕が持っていたのはユニバーサル時代に入ってからのOJC盤。

半年クラシックばっかり聴いてたからか、

 

「音悪!音揺れあるし、ピアノの音歪んでる。。。。」

 

とビックリした。

で調べてみると「音揺れ」があるCDと無いCDがあるらしい。。。

 

 

右が手持ちのCDで左が今回入手したCD。

 

CDの内周部分に製品番号?みたいなモノがあるんだけど

DIDX-010234  1

とスペースのあと「1」となっているモノは

 

・1曲目の4分44秒の音揺れが無い

・6曲目冒頭の音に歪が無い

 

とのコトで入手。さっそく視聴してみた。

 

確かに音揺れ、歪が無い!

 

この音揺れ、歪無しバージョン。

ほかのCDでも音揺れ無しのCDと音揺れするCDがあるらしいが、

 

OJC盤は外観からは区別できなくて、

CD内周部分の番号を確認しないといけないらしい。。。。

 

だが、問題はここで終わらない。。。。。

 

音揺れの無いOJC盤と

音揺れのあるユニバーサル時代に製造されたOJC盤。

 

音の良いのは圧倒的に「音揺れのあるユニバーサル時代に製造されたOJC盤」です!

 

最初、アレ?と思ったので2つのCDをリッピングしてそれぞれの曲をサクサク入れ替えながらチェクしたけど

「やっぱり音揺れのあるユニバーサルOJC盤の方が圧倒的に音がヨイ!」

 

2曲目のワルツ・フォー・デビーの4分頃から聴くと一聴瞭然!

 

ラファロのベースの響きが全然違う!というよりも音揺れ無しの方には響きが感じられない。。。。

 

最初は音揺れ無し盤の方は録音レベルが低いだけかな?と思ったのだが、響きが全然違うんだ、ということにすぐに気づいて愕然としてしまった。。。。

 

数日前にユニオンにビクター盤の中古を購入したのでソレを聴いてみないとまだ分からないけど。。。

 

OJC盤で一つの製品で複数のCDマスターが存在するのはなぜなのか?を考えてみた。。。

 

1.61年ライブ録音    2.LPマスター製作  3.CD製作

  マスターテイク(A) マスターテイク(AA)  マスターテイク(AAD) 

  別テイク   (A)              別テイク   (ADD) 

 

で、作ったのが「DIDX-010234  1」で、

 

3のマスターテイクを1のマスターから作り直してマスター(ADD)と別テイク(ADD)でこっそり作り直した?

あるいは3のマスターテイク(AAD)で使用したマスターテイク(AA)が他国でのLP製作用のLPマスターのコピーだったことに気付いて、こっそりLPマスターで作り直したか?

 

ということじゃないかなー?と思いました。。。。

 

あー、でもビル・エヴァンスの熱心なファンじゃないのになんでこんなコトやっているんだろーか。。。。

 

では^^