先週、甥っ子が使っていたマランツのアンプPM4001が壊れたというので、

持ってきてもらい、代わりにケンウッドのアンプA-1001を渡し、

PM4001を引き取りました。

症状を聞けば、スイッチを入れて、ちゃんとセレクターランプは点灯しているのに、

音が出ないと。

で、早速、修理をしようとカバーを開けて、動作を確認すると、

たしかにその通りの症状だが・・・

通常、スイッチを入れると、最初の電源リレーの音がして、数秒後にスピーカー保護リレーの音がするはずなのに、スピーカー保護リレーの音がしない・・・

（上の写真は、修理後の基板で、赤丸部分が交換した部品）

ざっと電源回路を追ってみると、２つの系統に分かれていて、

パネル操作用基板への電源系統と、平滑整流＋アンプ回路基板への電源系統の２つになっている。

そして、よーーーくみると、平滑整流＋アンプ回路の方にいく、

トランスから直下の基板上にあるヒューズが飛んでしまっている！！！

こりゃ、ダメだわ・・・

とんだヒューズをみると、3.15A - 125Vと書いてあるので、

とりあえず、３A-125Vのヒューズをつけてから、スイッチを入れると、

電源リレーがオンになった瞬間に、ヒューズから青い光が出て、飛んでしまった！！

はっはっは・・・

ということで、平滑整流＋アンプ基板のどこかでショートしていることが確定。

改めて電解コンデンサをみると、すべての電解コンデンサにKoshinという文字が・・・

どこかで見たなあ・・・

あ、そうだ、TEACのR-630だ・・・

このPM4001というアンプは２００５年発売だから、この頃から、どこのメーカーも、

入門機レベルのの機種には、中国製とか台湾製の電解コンデンサを使うようになったんだろうなあ。

とりあえず、電解コンデンサをニチコンか、エルナーの電解コンデンサに変えました。

その上で、もう一度、新しいヒューズを入れて、スイッチを入れると、

再びピカっと光って、ヒューズが飛んでしまいました。

うーーーん、こうなると平滑回路の上流から順番にショートしている箇所をテスターで探すしかない。

幸い、犯人はすぐに見つかりました。

ほぼ一番上流にあるコンデンサの端子の抵抗を測っていったら、数個目で抵抗値が低く、

ほぼゼロのところを発見！

基板をひっくり返して、そのセラミックコンデンサを見たら、

一番上がほんのちょこっとだけ黒くなっている。

こいつが犯人かよーーー

ってことで、同じ容量のフィルムコンデンサに交換し、

同じ１０４とか１０３と書かれたセラミックコンデンサをすべてフィルムコンデンサに交換しました。

改めて、新しいヒューズをつけ、スイッチを入れると、

ばっちりヒューズが飛ばずに、スピーカー保護リレー（青いリレー）がカチっと鳴って、

正常動作になりました。

電解コンデンサを日本製に変えたんだから、当然、音も良くなっているはずで、

一番音に影響を与えそうなRCA端子からのオペアンプ回路にある220μFの電解コンデンサは、

直径の大きなコンデンサに交換しておきました。

というのも、音質を変える可能性が高いのは、電解コンデンサの抵抗成分で、

それは直径が大きなコンデンサほど抵抗成分が小さいというようなことを、

創造の館さんというYoutubeの動画で見たからなんです。

このアンプに使われていた平滑用の大容量６８００μFの電解コンデンサも、

高価なエルナー製電解コンデンサに交換しましたし、

ついでに、100μFとか、４７μF、１０μFのものもニチコン製に交換しました。

（上の写真はすべてではありません。もっとたくさん交換しました。）

まあ、中国製や台湾製のコンデンサが日本製になったという気持ちの問題も大きいんだけど、

なんとなく、音も若干、高級機に近づいたような気が・・・

本当は、羊の皮をかぶった狼的な違いになるともっと面白いんだけど、

さすがに電解コンデンサの交換だけでは、そこまでの音質変化は無理だよね。

ちなみに、先日、音が出なくなったTEACのアンプはまだ修理ができていません（笑）。

マランツのアンプ PM4001の修理・・・セラミックコンデンサがショートしていた

マランツのアンプ　PM4001の修理・・・セラミックコンデンサがショートしていた