ヴァネッサ・カールトン (Vanessa Carlton)が、ボストンにやってきた。3年前に"A Million Miles"という曲で一躍ヒットしたシンガー。MTVのピアノを弾きながら、道路を走るプロモビデオを何度見たことか。今ツアーは"White Houses"などのシングルカットを収録した新アルバム"Harmonium"のプロモ。そして、チケットは何と17ドル。しかも、会場は、かのナベサダなどを輩出したバーグリー音楽院のPerformance Centerなのだ。こじんまりした会場だが、音響効果が抜群だ。

アコギを持ったお兄ちゃんの長い前座の後に登場したのは、なんと彼女ひとりにピアノが1台。これ以上ないくらいのシンプルかつお客さんとの距離が近いコンサートだ。彼女のことをあまりよく知らず、単なる ポップシンガーと思っていた。なので、そのピアノ演奏、歌声にびっくり!ピアノは2歳からおもちゃのように弾いていたと聞く。母親はピアノの先生で、ピアノを売っていて、家に何台もピアノがあったとか。

風邪のため、高音がでず、ウイスキー入りの飲み物を曲の合間に飲みながらのコンサート。当初は"I don't think I can make this show."と弱気だった彼女も酔いが手伝って、いい感じになってきた。そして、終了後には、ベスト演奏を見せられなかったお詫びにと、サイン会まで開いてくれた。写真はその時、撮ったもの。

アメリカのコンサートは日本と比べてお客さんとの距離が近い。これは、文化的なものだと今まで思っていたが、コンサートの回数も影響しているようだ。日本に来た場合、多くは東京、名古屋、日本の3都市。全米ツアーといえば、ほとんど主要な州で開催するので、20回以上。人口はたかだか、日本の2倍。コンサート1回あたりのお客はおのずと少なくなるので、距離が近くなるのだろう。