<ナビスコ杯:東京1-0横浜>◇8日◇準々決勝第1戦◇三ツ沢

 東京が「ノリカル弾」で3年ぶりの準決勝進出に王手をかけた。アウエー横浜戦の後半開始20秒、MF鈴木規郎(23)がゴール左手前の角度のない位置から、得意の左足で先制ゴール。東京の日本人選手では初めての公式戦4試合連続得点で、1-0勝利に導いた。広島もMF服部が決めた虎の子の1点を守りきり、鹿島を1-0で退けた。準々決勝第2戦は14、15日に行われる。

 味方がつなぐパスを横目に、鈴木規は左サイドを駆け上がった。足元にボールを収めると「遠めでも積極的に打とう」と左足を振り抜いた。低弾道のシュートをゴール右隅に突き刺すと両手を高々と振り上げた。6月20日のリーグ甲府戦以降、クラブの日本人記録となるJ公式戦4試合連続得点。昨年まで「年に1度の七夕弾」と言われていたシュートを、連日の居残り練習で磨いた成果だ。ポジションは左MFだが、FW登録で送り出した原監督の期待に応え鈴木規は「連続得点をいい刺激にしたい」と手応えを語った。


カップ戦はリーグ戦優勝と縁の無いようなチームが活躍する場としては最高の舞台である。リーグ戦は既に終戦しているのだからどんどん盛り上げて欲しい。いつまでも浦和レッズや新潟に依存するような動員数増は勘弁してほしい。鈴木の豪快なミドル、我々には通じないが通じるチームは多くあるだろう。どんどん決めてそれを愛される個性としてほしいものだ。