トルコ西部マニサ県ソマで起きた炭鉱爆発事故で、同国エネルギー天然資源省は15日、死者は282人に達したと発表した。トルコ国内の炭鉱事故としては最悪の惨事となった。坑内には依然として100人以上が取り残されており、15日も捜索活動が続けられた。ただ、坑内の空気を入れ替えながらの作業は難航している。この日は、外遊を取りやめたギュル大統領が現場視察に訪れた。
■電力需要増え増産優先
事故があったマニサ県ソマの炭鉱。坑内では施設の不具合が頻発し、作業員らからは「人災だ」との声が上がっている。炭鉱の調査を要求した野党の声を与党が聞き入れなかった経緯もあり、エルドアン首相への批判が強まっている。