惑星になりかけた星
47年前1978年6月22日は、アメリカの天文学者ジェームズ・ウォルター・クリスティーにより、冥王星の衛星カロン(Charon)が発見された日。
オイラその頃何してたかなー?
高校2年生でインハイ都予選とか、体育の蹴上がりの練習を錦糸公園でやってた頃かな…
それがすぐ教科書に載ったとしても地学の授業は前年度に終わっており、習った時の冥王星の衛星は0とされていました。(現在5個みつかっている)
カロンを知ったのは1981年から天文年鑑を買った時。
それから世紀をまたいで長いこと冥王星の衛星は1個とされていました。
惑星と衛星の大きさの差は質量比で表しますが、大概は衛星がごく小さく何千何万分の1。
が地球と月の質量比は81:1とかなり大きいため、地球上の海水の潮汐や生物の生態に影響を及ぼしています。
しかし発見されたカロンと冥王星のそれは1:7と更に一桁違う。
しかも地球から大変遠いため、望遠鏡で見てもなかなか冥王星と分離して見えない。
そのため冥王星・カロン個々の質量や比重が特定できず、『冥王星カロン系』として天文年鑑にもひとまとめで諸数値が長く掲載されておりました。
2天体は分離していて、共通重心は天体間の空間にありお互いの周りを回っていると考えると、恒星に多数見られる連星と同じ状態。
つまり二重惑星とも考えられます。
冥王星が太陽系第9惑星とされていたのでカロン第10惑星なのでは?という考えがある一方、
冥王星は他の惑星(地球型惑星と木星型惑星)と軌道や性質が違ってごく小さく、惑星の地位にあってよいのかという意見もありました。
火星と木星の間に多くある小惑星といくらも変わらないサイズでしたので。
今世紀太陽系外縁の観測が精密になり、続々大きな天体が見つかりだしました。
2005年に見つかったエリスは冥王星より大きい可能性が高く性質も冥王星に似ているという観測が出て
エリスは第10惑星では?と世間が論争になりました。
2006年ITU(国際天文学連合)はこれらと小惑星の一番大きいケレス含めて惑星を12個にしようという案が出たようですが、学者の反対に遭い逆に準惑星という定義が作られ
冥王星は準惑星に格下げ、カロンは敢え無く『準惑星の衛星』に格下げ。
純科学的である筈の天文学がなんとも人間臭い争いの具になってることと、天体がギリシャ神話と結びつけられているのが天文学のロマンではあります。
当のカロンは『うるせぇ、オイラ達はお前らが見つけてまだ太陽の周り1/3しか回ってないワイ』と知らぬ存ぜぬでしょうが。
オイラその頃何してたかなー?
高校2年生でインハイ都予選とか、体育の蹴上がりの練習を錦糸公園でやってた頃かな…
それがすぐ教科書に載ったとしても地学の授業は前年度に終わっており、習った時の冥王星の衛星は0とされていました。(現在5個みつかっている)
カロンを知ったのは1981年から天文年鑑を買った時。
それから世紀をまたいで長いこと冥王星の衛星は1個とされていました。
惑星と衛星の大きさの差は質量比で表しますが、大概は衛星がごく小さく何千何万分の1。
が地球と月の質量比は81:1とかなり大きいため、地球上の海水の潮汐や生物の生態に影響を及ぼしています。
しかし発見されたカロンと冥王星のそれは1:7と更に一桁違う。
しかも地球から大変遠いため、望遠鏡で見てもなかなか冥王星と分離して見えない。
そのため冥王星・カロン個々の質量や比重が特定できず、『冥王星カロン系』として天文年鑑にもひとまとめで諸数値が長く掲載されておりました。
2天体は分離していて、共通重心は天体間の空間にありお互いの周りを回っていると考えると、恒星に多数見られる連星と同じ状態。
つまり二重惑星とも考えられます。
冥王星が太陽系第9惑星とされていたのでカロン第10惑星なのでは?という考えがある一方、
冥王星は他の惑星(地球型惑星と木星型惑星)と軌道や性質が違ってごく小さく、惑星の地位にあってよいのかという意見もありました。
火星と木星の間に多くある小惑星といくらも変わらないサイズでしたので。
今世紀太陽系外縁の観測が精密になり、続々大きな天体が見つかりだしました。
2005年に見つかったエリスは冥王星より大きい可能性が高く性質も冥王星に似ているという観測が出て
エリスは第10惑星では?と世間が論争になりました。
2006年ITU(国際天文学連合)はこれらと小惑星の一番大きいケレス含めて惑星を12個にしようという案が出たようですが、学者の反対に遭い逆に準惑星という定義が作られ
冥王星は準惑星に格下げ、カロンは敢え無く『準惑星の衛星』に格下げ。
純科学的である筈の天文学がなんとも人間臭い争いの具になってることと、天体がギリシャ神話と結びつけられているのが天文学のロマンではあります。
当のカロンは『うるせぇ、オイラ達はお前らが見つけてまだ太陽の周り1/3しか回ってないワイ』と知らぬ存ぜぬでしょうが。