学校のプール | 私は鶏になりたい

学校のプール

先日高知県で小学校4年生の児童が、借りていた中学校のプールで溺死というニュースがありました。

小学校のプールがポンプの故障で使えず、中学校を間借りして授業だったようです。

児童は泳ぎがまだ得意で無かったようです。

身につまされます。

小学校のプールは確か両端1m。飛び込み台から5mの所が一番深く1.2mだったような。
上級生が先頭になって前の人の肩に手を掛け列を組んでプールを歩いて水に慣れる、という授業があり先輩はどんどん深みに進んでいくが、私はその次ですぐ背が立たなくなり、そっちへ行かないよう泣いて頼むのも虚しく水は飲むし当に死ぬ思い。

あの思いで息継ぎさえ死ぬ事と思って泳げるの時期が遅れました。

4年生でも120cmで立てなかったので更に10cm以上深い中学校のプールは外洋のようなもの。

原因は学校がプールを使いたがらない事情があるようです。

児童が溺れることが無いよう監視を何人も付ける必要があるとか、ポンプやフィルターの管理が大変面倒。

水を止めるのを忘れて十万、百万円単位の賠償を担当教師や校長に求める事案も度々(そんなミスで職員に弁済させるのは不当労働行為の筈)。今どきリミットスイッチくらい付けないシステムがおかしい。

また飛び込みの練習で底に頭を打ち死亡したり重い障害を追う事故もあり、今は飛び込み台を作りません。(泳ぎは得意でないけど飛び込みは楽しかったのになあ…)

更にさっき聞いた話では横浜の方で小学校のプールがクラス当たり年3回しかないという話も聞きました。
水が熱すぎて入れないのだとか。

6月や9月後半なんか歯の根が合わない震え方して無理に泳いだのに…

小学校高学年や中学で夏休みの開放日は毎日通ったのに…
日焼けが皮膚に悪いから甲羅干しなんかしないのでしょうね。

という理由で維持も大変なプールを止めて民間のスイミング教室委託とかそもそも授業やらないことになっていくようです。

交通安全教育はあるが、自転車の乗り方は教えていない、水泳もそんな位置づけになるのかも。


さて水泳の授業はスポーツとしてより、水難事故防止が発端のようです。

私が丁度小学校一年生の昭和43年の学習指導要領改訂で、小学校体育に水泳が盛り込まれたタイミングだったようです。

うちは戦後の新設校で入学時以前からプールはあったようですが、全国でプール設置率は3割なかった模様。
水慣れの指導も手探りだったのかも、

すると将来川や海で溺れる事故が増えたり海水浴客が激減したりするのかな。

スター水泳大会は夢のまた夢…

ブールと鯨の大和煮と脱脂粉乳は三大障壁でした。男の先生が怖いなんて目じゃない不可能さ。