芙蓉の人 | 私は鶏になりたい

芙蓉の人

シーズン前の富士山で複数の遭難事故が同時に発覚

東京都日野市の男性が21日に富士山に行くと家族に告げて帰らず
捜索したところ26日までに、静岡県側の火口内で3名の登山者が倒れているのを発見。

今日一人が山から降ろされて

また同日山梨県側の八合目付近で二人連れで登った登山者から「一人が体調不良になり意識が無い」と連絡があり、車両で降ろして病院に収容したが死亡が確認されました。
群馬県のプロクライマーだとのこと。

気象庁の速報値で21日ごろ(平年より15日ほど遅い)に梅雨入りが発表されました。
また富士山の山開きは山梨県側7月1日、静岡県側7月10日。

真冬と違ってそろそろ安全に山登りができそうな時期にこの遭難。
改めて恐ろしい山なんだなあ。

誰もが称える美しいコニーデ型の独立高峰。
登ってみたい欲求は解ります。
シーズンにも山小屋が幾つも開きたくさんの人が登りすぎて渋滞するほど。

半面、駿河湾の海底から6000m以上立ち上がった地形。

実地に上ってみると車で行ける五合目からすぐ上の2500~2800mで森林限界、植生限界があって、樹木どころか草もない。

遮るものが無いから吹かれたら終わり。

山頂含む御鉢から火口に降りる登山道はないと思います。
降りたのか御鉢で吹かれて落ちたのか、現状判りませんが、あそこへ入ろうなどと恐ろしいこと。

捜索隊の皆様のご苦労察して余りあります。

身元の分からないお二人はいつどこからいらしたのか?

こうして捜索が行われ、シーズン前の入山をお勧めしないと山小屋の人が言う傍らで
『危険は知っている。自己責任。』と行こうとする外国人さんをニュースで見ましたが
もうやめてくれ。

入山料を取ろう、外国人は10倍くらい…という案を「民族差別」と否定する向きがありますが
あれを見たら私だって肯定したくなるよ。


この遭難の顛末、新田次郎さんだったらどう書くかねえ…