太陽 を盗んだ男 | 私は鶏になりたい

太陽 を盗んだ男

1979年10月歌手としても人気実力絶頂の沢田研二さんが主演した映画『太陽を盗んだ男』が封切られました。

原発からプルトニウムを盗んで原爆を作り国家を脅迫するという概要しか知りませんが、それだけでもスリリングでその犯人を当時尖っていたジュリーが演じた作品。

『太陽』とは原子力燃料のことであり日の丸に象徴される日本のことでもある、題名にからして冴えている。

当時私は「金八先生」すら見てないまじめな受験生で、映画を見る機会がなく終わってしまい内容が判りません。


さて、この題に擬えた事件が二つ。

(1)KSB5(KSB瀬戸内放送)2024/5/16 12:22付け記事引用
太陽光関連会社の元役員を“インサイダー取引”で逮捕 東京地検特捜部
(前略)
 金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたのは、太陽光パネルの製造などを行う「Abalance」の執行役員だった堀内信之容疑者です。

 特捜部によりますと、堀内容疑者は去年1月、子会社に関する固定資産の取得を巡る情報が公表される前に「Abalance」の株、およそ5300万円分を買い付けた疑いが持たれています。(後略)
Abalanceを一瞥してアバランシュかと思ったのですが、『エーバランス』と読むそうです。
(Avalancheじゃ雪崩だよね…)

この男は東京証券取引所に勤めたのち、IR(投資家向け情報)提供を手掛け同社に執行役員として入った模様。
同社はインターネットサービスから太陽光風力発電事業に軸足を移したそうです。

思うところは色々ありますが、逮捕された男は東証出身でインサイダー取引がなぜ悪いか熟知している筈でしたよね?
このように秩序を乱す者は政治犯と同じなので厳罰に処していいよ(偽札作りが意外に重罪なのと同じ)

というわけでこの者は『太陽光事業会社役員であり元東証職員でありながら公正な証券取引を盗んだ男』でした。

(2)khb(KHB東日本)ニュース5/14 (火) 22:50付け記事引用
銅線ケーブル約1000メートル窃盗容疑 カンボジア人を再逮捕 群馬県警

 太陽光発電所から銅線ケーブル約1000メートル、700万円相当を盗んだとして群馬県に住むカンボジア人の窃盗グループが再逮捕されました。

 群馬県に住むカンボジア国籍のオック・ケマラ容疑者(29)ら5人は1月、千葉県野田市の太陽光発電所から銅線ケーブル約1000メートル、時価700万円相当を盗んだ疑いが持たれています。

 警察によりますと、オック容疑者らは夜間にフェンスを破って侵入し、銅線を盗むとその後、車で持ち去ったとみられています。(後略)
メガソーラの火災は山火事より始末が悪いし、全く不用心で電線盗まれ放題。

十数年前北京オリンピックのあたりから金属価格が上がって金属盗が現れるようになったと記憶します。その後も震災復旧、オリンピックと需要は増えるばかりで収まらず。

電線を切られた太陽光パネルは電力が出ていかないだけでなく、太陽が出れば発電はするのに出力先がなく、電池の電極がむき出しなので大変危険。
加えて今電力ケーブルが入手難。

復旧しようにも電線時価の何倍も金はかかるし、時間もかかる。
ただ金を盗んでいくよりよっぽど酷い。

窃盗罪だけでなく放火未遂罪(最高刑死刑)で起訴していいんじゃない?

しかも売り飛ばし日本から母国に逃げ帰っても、円の価値が激安だから儲かんないよ。盗るならあっちで(自粛)。

というわけでこの犯人どもは『太陽光発電所から電線を盗んだ男』でありんす。

なお群馬県で電線でなく電柱のアース線を盗む阿呆も居りました(上毛新聞記事)。


こいつら悪質なだけで、スリリングじゃないな。