円負 | 私は鶏になりたい

円負

NYで為替レートが1$=¥157台になったという。
ゴールデンウイークに入るタイミングで。

海外旅行に行く人、大変だねえ…
空港でお客さんにインタビューしていたけど
アメリカに居る家族に会いに行く人が、ベーグル生地かパン生地だか沢山買っていって、向こうでは極力これを食べるのだという。

他にも旅先では極力節約、という人。

人が何の為に旅に出るのか解らなくなってきました。

この為替レートは1990年5月以来約34年ぶりだという。

その時日本はバブル真っ最中。
みんな浮かれていて、それを解って楽しんでいた。

一億総中流。仕事は忙しいけど稼いで買って遊んで豊かだった。
自動車も電器もカメラもファッションもどんどん新しい商品が開発され皆魅力的だった。

好きな学問に向かえた大学生が皆卒業旅行で海外に行った。
皆がこれからも豊かに暮らせる自信を持っていた。

バブル崩壊が来たが、やはり、くらいは思ったし堅実には暮らしていけると思っていた。

時は流れ34年。
政府が言うことは
〇稼げる大学
〇稼げない年少家族の扶養控除廃止
〇老後資金は相場(新NISA)で稼げ
〇社会保険料徴収額は相場で得た金融所得も含む
〇子育て支援に社会保険料を増額し金を回す
〇その増額は給与が上がるから実質ゼロという
こりゃ国が相当貧しそうだが、実は国は税収過去最高でまだまだ欲しい

痩せこけているのは国民。
〇ウクライナや中東危機で原油が上がる
〇輸入食糧も当然高騰

ここに更に円安。
34年前のレートに戻ってみて日本の貧しさ実感。
GDPも間もなくインドに抜かれ世界5位の見込み。

まさしく円安は円負。
日本が世界に置いて行かれていく現状。

失われた30年とよく言うけど現状は60年の実感。
東京オリンピック前に戻ったようだ。

こんな日本に誰と誰がした。