数字が出始めた | 私は鶏になりたい

数字が出始めた

能登半島地震の人的或いは建物被害はまだ全貌が掴めんという。

東日本大震災では茨城県〜青森県の広大な面積が音信不通になっていましたが、6日7日後頃には人の居る場所は掴めたように思うのですが
人がいっぱい居たとか、ヘリが降りやすかったとか条件はあるのでしょう。

地震動の周期が東日本ではやや長めの揺れが卓越して建物の倒壊は意外に少なかったが、能登は短い周期が卓越し木造家屋が凄い割合で潰れて、下敷きになった人を発見することすら困難という違いがあるのでしょう。

ただ現地の状況を上空から見た報告が乏しい。
地震翌日に国土地理院が航空写真を公開したあとはどうも空撮の絵をあまり見ない。

同じ2日に国交省が上空のドローン飛行禁止を命じたのには驚きました。輸送や捜索ヘリの邪魔になる恐れと言うけれど、道路が寸断され孤立している場所、通信が途絶えてそれすら解らない場所に、人が残されて居ないか或いは被害の様子を知る為に開発されていた有用なツールの筈なのに。

しかし大学研究室など現地調査の結果から地理的な被害は徐々に判ってきました。

○津波の浸水域は130haほど

○津波の高さは能登半島では3m或いは5mと見られる地区もある。
また新潟県上越市でも1m程、遡上高は6mを越す。

半島先端では津波は5分で到達したようなので津波警報が出て1、2分、大津波警報に切り替わる前。
海の見える場所で揺れたら何を措いても自律避難しかない。

○地殻変動は能登の他、富山、新潟、長野県で見られ全体に北西方へ移動しているが、能登半島では西に数10cm、輪島では1m30cm。市西部で3mという場所もある模様。

○地殻の上下動は海岸85kmで隆起。4m持ち上がったり漁港が干上がったり、検潮所が地上になって津波が測れないなど凄まじい。
東日本大震災では太平洋岸が沈降したのと対象的。
能登半島の面積は2.4平方キロ広がったとも。

○今回ずれた活断層は100KmⅡ及ぶであろう。
余震の震源域は150kmに及ぶ。
メカニズムは更に精査中


こういうデータは将来の災害の予測、防災、減災に役立ち、人を救い経済を救う。
すぐに儲からない学術研究を疎かにし予算を削る国になってはいけない。