他愛も無いフィクションです
4回表二死満塁フルカウント、30点くらい取られてヨレヨレの投手Kがマウンドにいます。
攻撃側(J軍)はとっくに攻略してKOのつもりだし、守備側(M軍)も無論引っ込めたい。
みっともないから降板しろと双方から野次られてるのに、責任があるから5回までは投げると意気だけは荒い。
この投手の持ち味はお辞儀するストレートとたまに見せる牽制球。
球が遅すぎてヒットにはなるがホームランにならない。ここまでアウトは牽制球で取っただけ。
M軍の選手は実は半数が元J軍にいました。J軍は長年リーグに君臨したチームです。
古参選手のやり方に反発しチームを割って飛び出してあれこれ離合を繰り返し今のM軍を結成し、野球ファンの人気を二分しつい近年第一の人気を得るに至っています。
J軍をスピンアウトした中心人物にOがいます。エースを嘱望されながら歴代監督に何故か冷遇されました。頭は切れるのですが先発完投を目指すのでなく絶体絶命のピンチにだけ指名される美学を持っているとか、コーチを差し置いてチームメイトにあれこれアドバイス指示したり煙たがられたとか(余りに悪役面でテレビ映りが悪いからという噂も)。
とにかくお山の大将になりたくて飛び出したのです。
だがOが自分のチームをあれこれ作り直し、陰の監督としてリーグのトップの実力と人気を得たとき、M軍エースはプリンスの異名を取るHでした。なおHもOと同様J軍からスピンアウトしましたが、J軍に残った堅物の弟がいました。
Hは容姿も良く人気もあり、この試合も颯爽と変化球を繰り出して序盤は良かったのですが、実は相手の早打ちに助けられており球をじっくり見られると決め球の無さを露呈し、3回痛打を2,3食うと勝手に降板してしまいました。
ここで出てきたリリーフはOでなくK。Hの残した走者を牽制で刺しチェンジになった次の頭からOが出て行こうとして、何故か押し留められKが続投しましたが、なんでもないゴロを味方がエラーしたり、頭でっかちなJ軍打者に押し出し死球を進呈したり、天変地異にでも遭った様に大量点を取られたあとは味方(Oの息のかかった野手)が打球を全く追わないまでになり今に至ります。
誰も彼もKを降板させたいが自分では降りそうにない。
業を煮やした攻撃側のJ軍が「お客さんのために」M軍ベンチに交代を進言。ベンチのOは「よっしゃ」と目で合図して先に降板したHを伝令に送りました。セカンドのMなど交えてマウンド上で内緒話して「あと一人抑えたら若手に後を譲る」との確約を得てHが戻り、Oはベンチ奥で一休み。
次の球、J軍の四番打者Tは釣り球にかかりチェンジ…
今度はM軍の攻撃の筈ですが、何故か5回はJ軍の攻撃から始まります。
Tは「ルール上三振だったが、それはKの卑怯な釣り球の結果。Kが降りるまで私が打つ。」と宣言。五番打者Iも「Kは降りるんじゃなかったのか?」口をそろえる。
で、ピッチャーは、というとまだKが上がっている。
KもMも「しかるべき時と言ったがあと一人とは言っていない」。H「嘘をつくのは人間じゃない」。O「…(激怒のブロックサイン)」
あ、どうも収拾のためOが試合中にもかかわらずJ軍とM軍の合同を考え始めたようです。
TもIもその気らしいですが、「ウチの選手を中心に出せ云々」と注文をつけています。
さてスタンドのお客さんから見えているのは、Kの作った大量失点。そしてTが三振したことだけ。
ベンチから、客席から「K降りろ~」と野次が五万と飛んでいますが、このだらけたゲームを締めて試合を進行させてくれる、肝心の続投投手を誰も用意もしていません。三振した選手は反省しません。
これで先に進むんでしょうか?
因みに審判もコミッショナーも居ないけど球団は税、いえ観戦料は取るのです。ベンチを暖める一軍選手の年俸の為、さらに値上げしようかと言ってます。
こんな観客不在のリーグが支持されると思いますか?
マスコミが叩かないと暴動が起きるのでは…
攻撃側(J軍)はとっくに攻略してKOのつもりだし、守備側(M軍)も無論引っ込めたい。
みっともないから降板しろと双方から野次られてるのに、責任があるから5回までは投げると意気だけは荒い。
この投手の持ち味はお辞儀するストレートとたまに見せる牽制球。
球が遅すぎてヒットにはなるがホームランにならない。ここまでアウトは牽制球で取っただけ。
M軍の選手は実は半数が元J軍にいました。J軍は長年リーグに君臨したチームです。
古参選手のやり方に反発しチームを割って飛び出してあれこれ離合を繰り返し今のM軍を結成し、野球ファンの人気を二分しつい近年第一の人気を得るに至っています。
J軍をスピンアウトした中心人物にOがいます。エースを嘱望されながら歴代監督に何故か冷遇されました。頭は切れるのですが先発完投を目指すのでなく絶体絶命のピンチにだけ指名される美学を持っているとか、コーチを差し置いてチームメイトにあれこれアドバイス指示したり煙たがられたとか(余りに悪役面でテレビ映りが悪いからという噂も)。
とにかくお山の大将になりたくて飛び出したのです。
だがOが自分のチームをあれこれ作り直し、陰の監督としてリーグのトップの実力と人気を得たとき、M軍エースはプリンスの異名を取るHでした。なおHもOと同様J軍からスピンアウトしましたが、J軍に残った堅物の弟がいました。
Hは容姿も良く人気もあり、この試合も颯爽と変化球を繰り出して序盤は良かったのですが、実は相手の早打ちに助けられており球をじっくり見られると決め球の無さを露呈し、3回痛打を2,3食うと勝手に降板してしまいました。
ここで出てきたリリーフはOでなくK。Hの残した走者を牽制で刺しチェンジになった次の頭からOが出て行こうとして、何故か押し留められKが続投しましたが、なんでもないゴロを味方がエラーしたり、頭でっかちなJ軍打者に押し出し死球を進呈したり、天変地異にでも遭った様に大量点を取られたあとは味方(Oの息のかかった野手)が打球を全く追わないまでになり今に至ります。
誰も彼もKを降板させたいが自分では降りそうにない。
業を煮やした攻撃側のJ軍が「お客さんのために」M軍ベンチに交代を進言。ベンチのOは「よっしゃ」と目で合図して先に降板したHを伝令に送りました。セカンドのMなど交えてマウンド上で内緒話して「あと一人抑えたら若手に後を譲る」との確約を得てHが戻り、Oはベンチ奥で一休み。
次の球、J軍の四番打者Tは釣り球にかかりチェンジ…
今度はM軍の攻撃の筈ですが、何故か5回はJ軍の攻撃から始まります。
Tは「ルール上三振だったが、それはKの卑怯な釣り球の結果。Kが降りるまで私が打つ。」と宣言。五番打者Iも「Kは降りるんじゃなかったのか?」口をそろえる。
で、ピッチャーは、というとまだKが上がっている。
KもMも「しかるべき時と言ったがあと一人とは言っていない」。H「嘘をつくのは人間じゃない」。O「…(激怒のブロックサイン)」
あ、どうも収拾のためOが試合中にもかかわらずJ軍とM軍の合同を考え始めたようです。
TもIもその気らしいですが、「ウチの選手を中心に出せ云々」と注文をつけています。
さてスタンドのお客さんから見えているのは、Kの作った大量失点。そしてTが三振したことだけ。
ベンチから、客席から「K降りろ~」と野次が五万と飛んでいますが、このだらけたゲームを締めて試合を進行させてくれる、肝心の続投投手を誰も用意もしていません。三振した選手は反省しません。
これで先に進むんでしょうか?
因みに審判もコミッショナーも居ないけど球団は税、いえ観戦料は取るのです。ベンチを暖める一軍選手の年俸の為、さらに値上げしようかと言ってます。
こんな観客不在のリーグが支持されると思いますか?
マスコミが叩かないと暴動が起きるのでは…