大山鳴動鼠一匹 | 私は鶏になりたい

大山鳴動鼠一匹

竜頭蛇尾というか羊頭狗肉というか…
日刊スポーツ2011年5月11日21時32分付け記事 引用
携帯解析終了…新たな八百長メールなし

 大相撲八百長問題の実態解明に当たる特別調査委員会の伊藤滋座長(早大特命教授)は11日、東京・両国国技館で開いた調査委の会合後、八百長関与を認定された元力士3人の携帯電話を解析した結果、八百長関与が疑われるようなメールはなかったことを明らかにした。

 これで、2月2日に発覚した八百長問題の調査は、25人の関与者を認定して事実上終了した。特別調査委は18日の会合で最終報告書をまとめ、日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)に提出する。同理事長は26日の理事会で報告し、特別調査委は解散する。

 伊藤座長によると、任意提出を受けた元幕内の旭南海と十文字、元十両霧の若の携帯電話のうち、元霧の若のものについては本人の希望により途中で返却したが、これまでの調査から新たな事実は出ないと判断した。解析は当初、数カ月を要する見込みだった。

 相撲協会は携帯電話の解析が終わっていないことから5月の夏場所開催を断念し、本場所ではない技量審査場所とした。これで7月の名古屋場所が通常開催に向け、放駒理事長が本場所再開の条件に挙げた調査、処分、再発防止策の3つがそろった。
そりゃまあ、警察の捜査でもないんだし全部が出てくるとは思わなかったけどさ…

4月2日に八百長関与力士ら23人へ事実上の追放処分(のち2人追加)を出したまでは、強引な認定ながらよくやったとは思うのですが(これすら春日錦や千代白鵬と対戦した力士ばかり…)、調査も再発防止策もろくに講じないまま位置づけもあやふやな「技能審査場所」なるものを両国で開催し、国民が待ち望んでいた感を勝手に醸し出して既成事実化しつつ、こういう幕引きとなりました。

調査といえば、結局携帯電話機のメール記録のみ。それさえ当初提出拒否を言い出し、つい先日機種変更しただの妻に踏まれて破損しただの、結局提出は3台のみと調査委は舐められ放題。
再発防止策といえば「監察委員会は審判部と連絡を取り合って必要に応じて会議を開き、監察委員は東西の支度部屋に2人ずつと、土俵近くに1人が配置」。それに技能審査場所で行われているのは、国技館入場前に携帯電話を預かる程度。

他に立証の方法がなかったから、追求を諦めたとはまことにお粗末ですし、今回八百長問題が携帯メールの暴露にあったからといって、携帯メールがあるから八百長が起こった、と本気で考えているんじゃないかと感じます。

取り組みは前日に判っているんだし、国技館に来てからわざわざ筋書きを考えると思います?

国技館の大相撲は死守せねばならん、昨年生放送なし賜杯無しと煮え湯を飲まされた名古屋の興行は行わねばならん、地方巡業を自粛しちゃったし…と協会の興行の都合ばかり目についてしまいます。

だが、もう相撲には興味がなくなりました。
今年はアンチ巨人も増えたけど、アンチ大相撲はもっと増えるかも。

こんな決着を国民は望んでいなかった。
特に「本当に大相撲が立ち上がるなら」と中止(3月・春場所)に涙を呑んだ大阪の皆さんに申し訳立たないでしょう。

こんなことでは次に「想定外」の不祥事が近いうちに起きる気がしてなりません。
そのときは本当に大相撲は終わりです。親方・力士他関係者はその危うさを感じているんでしょうね?

…そんな気はしないなあ…