出た~最長不倒
元はといえば先月29日、東京都足立区で都内男性最高齢111歳とされていた方が自宅で白骨化して見つかった事件を端緒とした「消えた長寿者」問題。
今月上旬には自治体単位で100~110歳台の人が数人または10人単位で“行方不明発覚"して騒ぎが広がってたのに、
発端から1ヶ月になろうかという現在は百人千人単位では驚かなくなってしまいました。
慣れとは恐ろしいものです。
この一両日は更に新たな展開になっていました。(いずれも一部引用、赤字はひよこによる)
○YOMIURI ONLINE 2010年8月24日21時44分
○NHKオンライン8月26日 21時0分
昨日パソコンに火を入れるたびにどんどん更新していく記録に半ば喜んでいたものの、最後の「186」にはぶっ飛びました。
長野五輪の個人ラージヒル・原田の大ジャンプを目にした時のような…
一応ご注意いただきたいのは、今月初めに問題になったのは「住民基本台帳」上の年齢、今週話題になっているのは「戸籍」の年齢、と対象が変わってきていることです。
住民基本台帳は自治体が住民サービス等に利用する為のもので、転入、 転入、転居届、世帯変更の各届があります。
引用先の記事後段にもありますが、居住実態のないことが判明すれば、市の職権で抹消できます。
戸籍は戸(家族集団単位)で国民を登録する目的で作成されるもので、個人の出生を元に氏名や親子、婚姻等の関係を記録するもの。西洋には無い制度のようです。
届けは出生、婚姻、離婚、死亡、認知、養子縁組、失踪、国籍関係等、生まれて死ぬまでの個人と個人の関係を記録します。住民基本台帳とリンクすることで、転居履歴が読めます。
その自治体に住んでいないからと、戸籍の抹消を行うことはその人の死を意味することになってしまうので、法務省の許可が必要となります。
明治5年の戸籍法施行以来、記録された人は何億人いるか解りませんが、届けの内容や処理にエラーがあったり、そもそも届けを出していないなどということは相当数あると思われます。
死亡届(まあ出生も)は本人が出せませんし…
自治体としては住民サービス等の業務やお金の出入りに影響が無ければ、実体の無い高齢者が居ても実務に影響が無かったので、放って置かれたものでしょう。
今回露見したのは多分昔は実在して歴史を見届けた人。遅くとも戦前に亡くなっていた方でしょうから、「甦った長寿者」問題とでも名づけましょうか。あるいは、お盆に還って来て帰りそびれたのか?
250歳を越すことは恐らく無いでしょうが、まだ伸びそうですねえ…
今月上旬には自治体単位で100~110歳台の人が数人または10人単位で“行方不明発覚"して騒ぎが広がってたのに、
発端から1ヶ月になろうかという現在は百人千人単位では驚かなくなってしまいました。
慣れとは恐ろしいものです。
この一両日は更に新たな展開になっていました。(いずれも一部引用、赤字はひよこによる)
○YOMIURI ONLINE 2010年8月24日21時44分
戸籍上「文久元年生まれ」も生存…東大阪市○さきがけニュース 2010/08/26 00:51
高齢者の所在不明問題を巡り、大阪府東大阪市で、江戸時代の文久元年(1861年)生まれとなる149歳の人を最高齢に、120歳以上の高齢者が228人、戸籍上、生存したままの状態で残っていることがわかった。
大阪市で120歳以上が5千人? 幕末生まれ、各地で続々○MSN産経
大阪市は25日、120歳以上の5125人が戸籍上「生存」したままの状態で残っていたと発表した。最高齢は152歳の男性で、江戸時代末期の安政4(1857)年生まれ。内務大臣などを歴任した政治家の後藤新平と同い年という。
ほかにも151歳の女性もおり、140歳以上だけでも79人。いずれも市の住民基本台帳には残っていないため年金の受給はない。
また、愛知県高浜市では慶応3(1867)年10月16日生まれの142歳の女性が戸籍に残っていた。女性が生まれたのは徳川幕府の大政奉還を朝廷が受け入れた翌日。
さらに、三重県松阪市も、文久2(1862)年に生まれた147歳の男性が戸籍上「生存」していることになっていると発表し
川崎で「159歳」戸籍発見 黒船来航2年前の嘉永4年生まれそして、夜になって
高齢者の所在不明問題で川崎市は26日、120歳以上の高齢者462人が戸籍上、生存している状態になっていたと発表した。 最高齢は川崎区の「159歳」の女性で、江戸時代末期で黒船来航の2年前の嘉永4(1851)年の生まれ。
○NHKオンライン8月26日 21時0分
山口“186歳”戸籍上存在明治、大正は洟垂れ小僧。記事を書いた記者が、慌てて日本史の教科書やWikipediaを引いた様が目に浮かびます。
山口県防府市で、徳川13代将軍・家定と同じ江戸時代の文政7年に生まれ、生きていれば186歳になる男性が、戸籍の上では存在していることがわかりました。
(中略)
このうち最高齢となるのは、江戸時代の文政7年、1824年7月生まれの男性で、生きていれば186歳になります。文政7年は、篤姫が嫁いだ徳川13代将軍・家定や、幕末に当時の長州藩で活躍した大村益次郎が生まれた年です。男性は、昭和32年に戸籍法が改正された当時から、すでに住所の記録はなく、年金も支給されていませんでした。防府市は「いつ戸籍が登録されたのかもわからず、詳しいことはわからない」と話しています。
昨日パソコンに火を入れるたびにどんどん更新していく記録に半ば喜んでいたものの、最後の「186」にはぶっ飛びました。
長野五輪の個人ラージヒル・原田の大ジャンプを目にした時のような…
一応ご注意いただきたいのは、今月初めに問題になったのは「住民基本台帳」上の年齢、今週話題になっているのは「戸籍」の年齢、と対象が変わってきていることです。
住民基本台帳は自治体が住民サービス等に利用する為のもので、転入、 転入、転居届、世帯変更の各届があります。
引用先の記事後段にもありますが、居住実態のないことが判明すれば、市の職権で抹消できます。
戸籍は戸(家族集団単位)で国民を登録する目的で作成されるもので、個人の出生を元に氏名や親子、婚姻等の関係を記録するもの。西洋には無い制度のようです。
届けは出生、婚姻、離婚、死亡、認知、養子縁組、失踪、国籍関係等、生まれて死ぬまでの個人と個人の関係を記録します。住民基本台帳とリンクすることで、転居履歴が読めます。
その自治体に住んでいないからと、戸籍の抹消を行うことはその人の死を意味することになってしまうので、法務省の許可が必要となります。
明治5年の戸籍法施行以来、記録された人は何億人いるか解りませんが、届けの内容や処理にエラーがあったり、そもそも届けを出していないなどということは相当数あると思われます。
死亡届(まあ出生も)は本人が出せませんし…
自治体としては住民サービス等の業務やお金の出入りに影響が無ければ、実体の無い高齢者が居ても実務に影響が無かったので、放って置かれたものでしょう。
今回露見したのは多分昔は実在して歴史を見届けた人。遅くとも戦前に亡くなっていた方でしょうから、「甦った長寿者」問題とでも名づけましょうか。あるいは、お盆に還って来て帰りそびれたのか?
250歳を越すことは恐らく無いでしょうが、まだ伸びそうですねえ…