2014年ごろ、まだ先代の白猫は健在だった時期に、度々野良猫が玄関先にやってきた。

メス。名前をトラちゃんとつけた。

汚れていて、いつもお腹をすかしていた。時々餌をあげた。

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2015年12月、13年飼った白猫を病気で失った。

ショックで言葉もない。仕事を終えていつもで迎えてくれる玄関にはもう

その姿がない。 ドアを開けるたびに泣けた。

そのことで、トラのことはしばらく忘れていた。

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ある時トラは、傷を負って血がにじんでいた。

野良どうしで戦ったのか??

いつになく疲れていたトラ。

その時は、トラには命をかけて守るべき存在がいたことなど

まだ知らなかった。 

          写真はトラちゃん。