シルバーウィーク3本目の
ブログ更新になります
こちらもよろしくお願いします
新型コロナ(COVID19)ワクチンで
広く知られたmRNAワクチン
実は膵臓癌の再発を防ぐことを
目的に開発されてるという話
現在は悪性黒色腫での
開発が進んでいて
膵臓癌・非小細胞肺癌・腎細胞癌が
その後に続いてます
膵臓癌のmRNAワクチンは
BioNTech社(ドイツ🇩🇪)が
開発を進めていて、患者毎の
ネオアンチゲンを標的とした
ワクチン開発となっています
このワクチン開発は患者毎に
ワクチン開発をする計画
いわゆるオーダーメイド医療に
含まれるかと
実際には生検や手術で摘出した
組織を基にmRNAワクチンは
創成されるんですが
今の技術では約8週間で
可能となっているそう
膵臓癌を対象とするワクチンの
開発コードはBNT122
(autogene cevumeran)で
摘出された組織からがんの
遺伝子変異を解析しながら
患者一人毎に専用のmRNAワクチンを
作製し投与することで患者の
免疫システムが身体の中に
残っているがん細胞を認識し
攻撃する仕様になっています
2025年3月のNature誌に掲載された
第Ⅰ相臨床試験結果だとワクチンに
反応してT細胞が活性化した群では
3年経過した時点でも多数が
再発の無い状態を維持し無再発
生存期間の中央値に未達のまま
この状態はワクチンが誘導した
免役システムが3年以上
保たれている可能性がある
ことを示しているとの評価
BNT122第Ⅰ相臨床試験の結果は
以下のとおり
(対象患者:切除後の膵腺管癌患者)
●接種後の免役応答の持続性:18ヶ月
経過で半数の患者でワクチン由来と
考える免役細胞を認める
●3年経過後の再発状況:ワクチンに
応答した患者グループではその
多くは未再発のままとなっていて
無再発生存期間中央値未到達だった
●CD8+ T細胞の持続期間:Nature誌に
長期間に渡って免疫記憶が維持される
ことを報告した論文が掲載されました
※この掲載雑誌「Nature」は「The New England
Journal of Medicine」と同じく査読済の論文が
掲載される自然科学分野の雑誌となっている。
インパクトファクターは52点台で、引用される
文献数も他紙に比較してもダントツに多い
New England Journal of Medicineのインパクト
ファクターは70代後半から80代前半です
両雑誌とも査読済の論文掲載で科学的評価は
すこぶる高いです。が、ともに後に掲載取消
があるのでご用心御用心ですけどね
この臨床試験は現在も追跡されていて
無再発生存期間中央値等を評価している
国内治験Databaseを検索しましたが
みつけられませんでした。海外情報
からこの膵臓癌用のmRNAワクチンは
術後の化学療法時に併用されるもの
日本だとTS-1が術後化学療法に用い
られますが、このTS-1初回投与時に
注射されることになります
またTS-1に代わって免疫チェック
ポイント阻害薬との併用となる
可能性も海外情報からあるようです
これ個人の感想になるんだけれど
コロナ流行時にmRNAワクチンの
接種をうけ、38℃台の発熱や接種
部位の疼痛とか私もありました
その時の記憶からちょっと臆する
気持ちもありますが、再発の可能性に
ビビることを考えれば国の承認が出た
ならTS-1との併用投与も十分にある
治療だと考えています
何しろ海外データだけど3年経過後
でも無再発生存期間の中央値が
出せない状況は膵癌ではすんごい事
新型コロナウイルス感染症の
mRNAワクチン製剤については
「ターボがん」とかの根拠の無い
デマ情報がNetに蔓延して
今でもmRNAワクチン反対を
うたう団体が複数ありますが
科学的なエビデンスは有りませんし
むしろ接種したメリットの方に
科学的エビデンスはあると
思います。これは個々人での
判断で可否を決定して良い問題
けっして強制できない事だしね
後半は個人的思いを
つらつらと書いてしまいました
お気を悪くされた方が居られ
ましたら深謝いたします
今回はここまでです
