今日は大脳が場所によって役割が決まっていてそこを野(や)と呼びますがそこについて勉強していきます。

 

大脳皮質の運動野と感覚野には、上肢や下肢、顔などの体の各部に対応する領域があります。たとえば、手の動きに対応する大脳皮質があり、その部分が損傷されると、手の動きが障害されます。このように、大脳皮質の各領域が体の各部の機能を担っていることを、体部位局在性といいます。

 

運動野と感覚野の体部位局在性をわかりやすく示したのが、図のペンフィールドマップです。(きもっ!)

 

運動野と感覚野の体部位局在性は中心溝をはさんで、下肢、体幹、上肢、顔などの領域が、並行するように並んでいます。なお、感覚野(一次体性感覚野)の周囲には二次体性感覚野があり、一次体性感覚野と協同していますが、明確な体部位局在性は認められていないようです。

 

 

運動野と感覚野、聴覚野、視覚野以外の領域である連合野は、ヒトで特異的に発達した部位です。

 

認知や思考、行動の制御、記憶などの高次の知的活動を担い、運動野や感覚野から送られてきた情報を統合し、それをもとに行動を決定したり、創造的な思考を行います。

なかでもヒトでよく発達し、より高次な機能を司るのが前頭葉にある前頭連合野です。目標を設定して計画を立て、論理的で順序だった効率的な行動を起こすといった、他の動物にはないきわめて高次な活動を担っている。一部には、性格や社会性、感情表出などに関わる領域もあります。

 

頭頂連合野は、空間の知覚や体の意識に関わる領域である。空間を立体的に認識したり、体の左右を正しく判断することなどは、この領域の機能によります。

 

側頭連合野は、物の認知に関わる領域です。たとえば物を見て、それが何であるかを認識したり、人の顔を見て誰なのかを認識するなどの認知機能をもっています。

 

言語を聞いたり理解はできるのに、うまく言葉を発することができない病気を、運動性失語症(俺だ)といいます。この病気の患者には、左半球の下部に損傷があるのがわかりました。そこから発見されたのが運動性言語野という領域で、大脳皮質の機能局在がはじめて明確にされました。この部位はフランスの外科医・ブローカの名前をとって、ブローカ脳とも呼ばれます。

 

言葉を話したり読んだりできるのに、言葉の意味がわからない、感覚性失語症という病気もあります。この場合は上側頭回後部にある感覚性言語野が損傷されています。こちらも発見者であるドイツの神経学者・ウェルニッケの名にちなんで、ウェルニッケ野と呼ばれています。

 

野については昨日も触れていますので確認してくださいね。