脳の大部分を占める大脳は大脳縦裂により左右の半球にわけることができます。大脳半球は中心溝、外側溝という大きな溝、および頭頂後頭溝を境に、4つの葉に分けられる。

 

 

大脳皮質の容積の3分の1を占めるのは、大脳前方(頭面側)にある前頭葉です。前頭葉の大脳皮質は、思考や判断など高度な知的活動の中枢であり、運動を司る一次運動野などもあります。

 

脳上部にある頭頂葉では、痛みや温度などの皮膚感覚(体性感覚)を司る部位があります。側頭葉には聴覚野が、後頭葉には視覚野が存在します。そのほか、大脳中央部の帯状回(たいじょうかい)、海馬傍回(かいばぼうかい)などからなる大脳辺縁系を辺縁葉と呼ぶ場合もある。

 

 

葉以外にも、島と呼ばれる、外側溝奥の皮質領域もあります。

 

今日は大脳全体の構造を確認してくださいね。

 

来週は脳のメモリー中枢である大脳皮質について詳しく見ていきます。