永井欠場も…代役・達也が首位に導く！

　永井がいなくても達也がいる！２９日にホームで札幌と対戦する浦和のＦＷ永井は、右ふくらはぎ打撲のため欠場が決まった。代役は、左太腿痛が癒えたＦＷ田中達也（２５）が濃厚。浦和が勝ち、名古屋と鹿島が負ければ首位に浮上するが、札幌は過去の対戦成績が４勝２分け４敗と苦手にしている。スタメンなら今季初先発となる浦和のワンダーボーイが、今季初の首位へのゴールをこじ開ける。

　燃える思いはあえて胸の内にしまい込んだ。永井の負傷により、ぽっかりと開いた２トップの下の１枠。それでも田中達は慎重に言葉を選びながら静かに口を開いた。

　「まだ誰が出るか分からないので。ただ自分のプレーができれば（試合に）出られると信じている。ホームのサポーターの前で元気な姿を見せられればいいと思います」

　今季リーグ戦の出場は途中出場の２試合のみ。昨季から両太腿に違和感を抱えながらプレーしてきたが、３月２３日のナビスコ杯・京都戦を最後にリハビリ生活に突入した。「どんなに気をつけてもケガをしちゃうときはしちゃう。悔しい思いはしてる」。エンゲルス監督就任以降、息を吹き返したチームを横目に、リハビリを重ねてきたが、ついに悔しさを晴らすときがやってきた。

　札幌との対戦成績はＪ２時代を含め、４勝２分け４敗と全くの互角。守りを固める相手にいつも苦戦を強いられてきた。しかし、田中達は０２年７月２０日の対戦で劇的なＶゴールを決めており、苦手意識はない。「ホームなんで勝ち点３を取りたい」。復活をアピールするには格好の相手だ。

　病み上がりのため、先発かどうかは微妙だが、首位浮上の懸かる大事な一戦のピッチに投入されることは間違いない。ド派手な復活弾でゴールデンウイークを盛り上げる。（スポニチ）

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