内藤大助が勝ちました!亀田次男を見事打ちのめしました!

初防衛おめでとう!最年長での記録です。ありがとう。


ボクシングはわからないなりに、僕の分析です。

僕は亀田次男も内藤も、試合を見るのは初めてです。従って動きがよかったとかどうとかはわかりません。比較するものがないから。亀田次男のあの構えは、やたらとガードを固めて前に出る戦法でしたが、あれは、たしか漫画「はじめの一歩」で一歩がやってた構えなんでしょうか?ピーカブースタイルとか言ってた気がします。ピーカブースタイルというのは・・・よく知らない(笑)。たぶん、がっちりガードを固めてそうしてひたすら前に出て、しかも前傾姿勢だからボディにも相手のパンチが届かないという、そういう戦法だと思います。が、内藤は構わずにガードの上からぱこぱこ打ってました。あれだと、亀田次男の強打が炸裂するとやばいのかなぁ?なんて心配しながら見てました。

しかし、亀田次男は前のめりで押し気味なのに、「出来もしないKOを狙って?」パンチはろくに出しません。ははぁそうかと思いました。こいつは結局はったりだけです。おそらく、内藤の長いリーチを恐れて自分のガードを開くのが怖いのだなと感じました。恰好だけは押してますが、自分の顔を両手で守るのが精一杯。パンチを出せなきゃどうしようもありませんわな。

一方の王者は、戦前に「勝てるボクシングをします」と言った通り、ポイントをきっちり稼ぐスポーツとしてのボクシングに徹していました。相手のガードの上からでも要所要所にパンチを重ね、フットワークよろしく跳ね回り、ベテランらしい堅実な試合運びでした。

亀田次男は足を使われて王者をつかまえきれず、序盤2ラウンドのポイントを連続して奪われた為か、そのラウンド終了後に王者をからかうパフォーマンス。完全なる負け惜しみ。


どうやら、こりゃKOはきついようだけども試合にはきっちり勝てそうだなと思いました。ただ、5、6ラウンドあたりは少し王者も足を使った影響か、疲れがやや出ていたようです。そうして、その疲れは亀田次男の反則一歩手前のいやらしいクリンチにあるようでした。クリンチというか、前のめりが前のめり過ぎて王者の腰の辺りに顔を沈めてしまい、くちゃくちゃと身体をあずけてスタミナを奪おうという姑息な手段です。

もう、次第次第にむかっ腹が立ってきました。こいつは・・・まともなボクサーじゃない。ボクシングの体裁を借りたけんかですね。こいつがやってるのは。


一番むかついていたのは王者です。とうとう、9ラウンドあたりだったか?王者が反則を犯します。ただ、ポイントという意味ではかなり差がありましたから、勝敗の大勢は決まってはいました。その王者の反則が、今度は亀田次男を切れさす結果を呼びます。もうだんだんと、「狙うはKOただひとつ」で、それも「ボクシングでなくてもとにかくぶちのめす」姿勢に変わっていきました。亀田次男はな、なんと王者を投げたりヘッドロックをかましたりの暴挙に出るわけです。もうこの辺りは試合になりません。

「おいおい、退場させろよ、こいつ」

「あのね?けんかしたかったら歌舞伎町にでも行けよ!」

肩のひとつでも小突けばそれがゴングになって、相手してくれるヤツはいくらでもいるって。


いやぁ。チャンプ内藤はきっちりボクシングをやりきりました。3対0の完勝。誰が見たって内藤の試合でした。それでこそボクサーです。

試合後は、「予想以上にやりづらかった。もっと(パンチが)当たると思ってたけど、思った以上に当たらなかった」みたいな亀田次男を持ち上げるコメント。

そうして、「それでも、(前回対戦してベルトを奪った)ポンサクレックに比べたら全然弱い」とこれは正直でいて、更にギャラリーを沸かせる言葉。

そうして、「亀田に黒星をつける事が出来て、皆さんの期待に応えられたと思います」のスバラシサ。

インタビュアーの質問には笑いました。

たしか今後の防衛について聞かれて、「今はゆっくり休みたい」と言い、「休んだあとどうしますか?」と突っ込まれて思いっきりどもって「そそそそ、それは・・・休んだあと考えます」でした。

たぶん、初防衛戦がこの亀田戦だった事で、相当なプレッシャーがあったんでしょうね?本人もそう言ってましたから。国民の期待に応えるために勝たねばならない。絶対に負けられないという責任感とも戦ったんだと思います。

だから、次の防衛戦のことなんてまるで考えられなかったんでしょう。

そりゃそうです。本当に、多くのファンの期待を一心に背負ってましたからね。


よくやってくれました。おめでとう。そしてお疲れ様でした。


僕はやっぱりお人よしなんでしょうか。ラウンドの途中、ベテラン王者の巧みさの前に、殆んどポイントをリード出来ない亀田次男に対して、「まだまだ修行が足りない。若いよ。君ももっと謙虚になって、も1回鍛え直して出直せばいい」なんて思ってました。試合後、やっぱりこいつはダメだと思い直しましたね。これだけ注目されてる試合で、自分の思うようにならないからって自暴自棄のやけのやんぱちになったってしょうがないでしょうが。スポーツマンの風上にもおけないなと思います。

ああいう行為は「追放モノ」です。もう誰も亀田家の試合は組まないでしょうね。そうそう、TBSも、少なくとも亀田家の試合があったとしても、テレビで流すようなもんではありません。それこそ企業イメージに関わりますから。


で、亀田次男は切腹すると公言してますが、果たして約束は果たされるんでしょうか?

ちなみに、この文章の中で、僕は一度も亀田次男の名前を書きませんでした。「大きい」に「毅然」の「毅」?恥ずかしくて使えませんよ、そんな名前。本人を特定するのが名前ですから、「亀田次男」で充分わかりますから、彼の名前は使いませんでした。

亀田家の今後がどうなるやら知りませんが、これで、もう殆んど注目はされないでしょうね。