ひさしぶりです。
あぁ、5年ぶりの覇権奪回は幻かとなかばあきらめかけてました。しかし、やってくれました。テレビをつけた時点で4対0。はぁ~?勝たねばとガチガチになって、早々に4点も献上したのはいったい誰だ?と見たらばヒサノリでした。しかもエラーが絡んでたようで。中日の投手は朝倉です。こいつのイイ時は手がつけられません。果たして勝ち越せるのか?今日は勝てるのか?ではなく、まず勝ち越さなければなりません。朝倉から4点を奪うというのは至難の業ではないかと、しかも、リードを広げられる心配の方が先に立ちますから、こりゃぁもうテレビに釘付けでした。
解説を務めます、江川と掛布のコンビが絶妙です。打者心理と投手心理をとてもわかりやすく教えてくれました。江川は次第に「投手は怖いから逃げたいんですよね」で押し通してましたが。心中察します。掛布にしてはよそのチームですから「お手並み拝見」みたいにして、半分はファンみたいにとても楽しんでいたようです。
今日は中日の主砲・ウッズの方がやや大きいのを狙いすぎというか、結果を欲しがっていたきらいがありましたね。結果は4タコでした。ふう。
今日の試合はまさにチームの気持ちが滲み出ていましたね。ヒサノリをリリーフした野間口。本当によかった。いや、4回を投げましたが、最初の2イニングなんか手探り状態で、かなり悪かったんではと感じました。スライダーが抜けて、まっすぐしか使えないって風でしたから。それを、気持ちでどうにかごまかし・・・いや立て直した結果ですね。思うようにいかないボールを、闘魂注入で踏み留めた恰好です。まっすぐがどうにか使えるという事で、それを柱に組み立てて、「交わしてくる」とおおむね見ていた中日打線を、ヒットは打たれながらも粘り強く抑え込んだ魂の投球でした。
そうして、やはりあのスンヨプの同点ホームランは素晴らしかった。数試合前までくるくる三振していたのが、横浜戦の三戦目に三浦から逆転3点タイムリーを放ったのがやはり大きかったと思います。それまでずっと不振をかこって、原監督も打順降格を何度も考えては打ち消していたはずです。そうして、同点になった次のイニングで、ウッズまで含めた三者を凡退にとった事で流れは来ましたね。もちろん、その前のイニングの、中日のノーアウト1、3塁を0で切り抜けたのがもちろん何よりです。あの場面はシーズン序盤なら追加点を与えていたですよ、きっと。あぁ、それで、同点になった時点で流れは巨人だと僕は思っていましたが、心配性の江川はそれでも「まだひとやまある」とか「まだまだわかりません」とか、もちろん、OBとして気を揉むのは当然でしょうけど。
で、出ましたよ。本日ノッテイル脇谷君が。今シーズンの第1号!しかもプロ入り2本目の(2ラン)勝ち越し弾が出ちゃうんだから。いやぁ、今シーズンの巨人は無駄にホームランをかっ飛ばしてますが、この試合ほどホームランのありがたかった日はない。スンヨプ、脇谷、そしてダメ押しのヨシノブの一発!長島さんが元気な頃、ずらりと4番経験者を並べた打線がありました。確かに全球団を見渡しても、あの年ほどホームランをばかばか打ったシーズンはなかった気がします。そしてそれでも優勝を逃しました。原監督が就任してから、「スピード&チャージ」かな?一発に頼らない戦い方を目指してきたはずですが、今季は無駄にホームランが出よります。あの、甲子園での阪神戦(9月7日)で、スンヨプが3本、ヨシノブが2本、二岡とホリンズにもホームランが飛び出し、それでも桧山のソロ1本のみの阪神に8対9で負けましたから。あの3連戦で3タテを喰らって、あれからおかしくなりましたから。しかも、次の17日からのカードでも1勝2敗でした。
あぁ、もう風前の灯火だなぁと、優勝の二文字がか、かすむぅ~と半分涙目でしたよ。
僕は、あれからスンヨプが調子を崩したのではないか、と考えてますが、彼も自分を取り戻したようなんで、もうなしにしましょう。
さぁ、泣いても笑っても巨人の試合は残り2試合。中日はあと7試合。
巨人が最終2試合に連勝すれば、81勝62敗1分けで勝率は5割6分6厘。
中日は最終7試合で全勝または6勝1分けでなければ勝率で上回れません。当然、巨人がひとつ負ければ中日もひとつ負けられる事になるでしょう。
スポーツうるぐすで江川が言ってましたが、この3連戦に勝ち越したほうが優勝だと。まぁ数字の上では誰が見てもそう言えるでしょう。野球は本当に、最後のゲームセットまでわかりませんからねぇ。
阪神が10連勝?した時は本当に「かっさらわれる!?」と怯えたもんですが、時既に遅しだったようですね。がんがん連勝すると、たいがいそのあとにゆり戻しというか、反動が来ます。連勝した分だけ連敗が待っています。従って、巨人がいい時にずっとカードの勝ち越しを続けてましたが、連勝するならカードの勝ち越しを『連勝』するのがいい。そうやって、今季はずっと首位をほぼ守って来たんですから、予定通りに優勝を決めてもらいたいところです。
そうそう、阪神にはちびっと負け越しましたが、これで中日との対戦は12勝12敗の五分になりました。負け越しは阪神だけで、中日には五分。あとはおおむね勝ち越しました。
この試合は、まさに優勝を決めると言っても言い過ぎでない、天下分け目の戦いでした。勝ってくれてありがとう。何年か前の、同率最終決戦におけるシーズン最終試合(その相手ももち、中日)に負けるとも劣らない、ばくばくの戦いでした。しびれた。
脇谷くん、たぶん給料あがると思う。強烈なアピールだし、印象が絶大!
脇役返上の脇谷!プロ入り2本目!ここで出るとはっ!!
いよっ!孝行息子!救援粘投!
※写真はいずれも読売のオフィシャルサイトから拝借しました。