松坂のユニフォームはまだ決まりません。早くからヤンキースと言われてましたが、最終的にはその宿敵であるレッドソックスになるのやもしれん。しかしだいたい、一番高い金額を出したところが獲得するんでしょうから、記者連中はやっきになって「おたくいくらいれたの?」「ねぇねぇおたくはいくら出したのよ?」「おせーておせーて」と入札金額を探り合っているようです。それが仕事なんでしょうから、ご苦労様です。

どうせならヤンキースの宿敵に所属してゴジラ松井から三振を奪う方が見ている方はおもしろいかと。


ヤクルトの岩村にも応札があった模様。よかった。だけど、中村ノリみたいに活躍できずにマイナー行きにならないで欲しいところ。

阪神の井川もようやく海を渡れそうです。彼なら普通にふたけたは行くでしょう。石井一久が確か14勝あげたんではなかったか?それくらいは望めると思います。


ところで、ポスティングでメジャーにいく選手がぞろぞろ出るたびに、日本球界が寂しくなると言われ、FA制度が形骸化すると危惧する意見があるようです。

それをちょっと考えてみた。


FAとポスティングでは、しかし同じ移籍でも内容が違う。FAは規定をクリアした選手が選手自身の権利として他球団と自由に交渉できるというもの。それに比べてポスティングの場合は何ら規定などはない。所属する球団と交渉した結果として、自分を商品として売りに出す事を求めるものだ。

自分が商品になるのかどうかは選手自身が経験やなんかで判断している。もちろんメジャーでのプレーを夢として持っている選手だから、少なくとも国内でトップクラスの活躍が出来ていないとお話にならない。FAの場合でも、その規定をクリアする為には一軍できっちり活躍している必要があるが、つまりはポスティングを希望する選手というのはFAを取得出来る実績があって、なおかつ抜きん出ている選手であるということだ。何故なら、所属する球団にそれ相当の貢献をしていない限り、普通はまず認められない。何ら貢献もしていないのに「メジャーで自分を伸ばしたい」と言われたって、「お前はあほか?」と「100万年早いわ、ボケ!」とけんもほろろに違いない。要は「FAにおける飛び級的な行為」を自分から求めるのがポスティングということになる。

「これだけ活躍したんだから、FA取得までにまだ間があるけど行かせてよぉ。ねぇ行かせておくれよぉ!」

いいんじゃないかなと思う。

だってそれだけ活躍したんでしょうから。


また、球団にとってFAとポスティングの大きな違いは「実入り」だ。球団再編を思い出すまでもなく、各球団の経営はたいがい火の車。FAはよその球団に移籍されればそれでしまい。また引き止める場合は当然金額が吊りあがる。負担になるのだ。しかしポスティングでは他球団に対してセリをかけて売るのだからお金が入る。そのお金で他の選手を獲得できる。よってお金のない球団はFA宣言されたら「はいどうぞ」と引き止めないケースも多いのだな。これは何かに出ていたが、西武球団は去年、親会社が何やらもめた。堤オーナーが色々とごたごたありました。で、足元を見られそうで、安く買い叩かれる可能性を考えて松坂にポスティングを認めなかったそうだ。今年はそういうのを表面上は綺麗にしたし、「松坂は高いよ?」と胸を張れたんだとか。


プロ野球選手として活躍するようになれば、やはり上を目指すというのは誰もが理解出来る。現実問題、一軍でトップレベルの活躍をして球団に多大な貢献をした選手にとって、国内でのプレーはぬるいのだ。イチローを思い起こしたらよくわかる。彼は国内における安打記録をべらり塗り替えてしまった。記録は破られるものだというけれども、自分で作った記録を自分で塗り替える事が長く続くと、モチベーションを保つのはやはりしんどいはず。自分よりすごいやつと競いたい。そういうやつのいるところでやりたい。そのように考えるのはごく自然だ。


だから、これからも日本のトップクラスにいる選手は、次々とポスティングを利用して海を渡るだろう。で、国内に凄い選手がいなくなるって?ポストが空いたんだから、出てくるべき選手がちゃんと頑張ってくれないと困るのですよ。「日本のプロ野球がつまらなくなる」とあまり言い過ぎると国内の選手に失礼だ。

松坂はそのへんをちゃんとわかっている。彼は記者会見で確かこんな事を言った。

質問:メジャーに挑戦する選手がどんどん増えている状況をどう見るか?

答え:出て行く人がいれば、国内でもまた上がってくる人がいるでしょう。いい才能は次々に生まれます。

このような内容だったと思う。

松坂の頭には、おそらく楽天に入団した田中将大や早稲田に進学した斎藤祐樹が頭にあったと思う。その通りだと僕も思う。


あ、ついでみたいで悪いけど、日本ハムファイターズ、アジア制覇おめでとう!

ひとつでも負けると優勝を逃す可能性のある選手権で、苦しみながらも無敗で勝ち抜いた選手たちは立派です。しびれるゲームでした。

小笠原よ!どうする?

巨人に来るのか?

僕は来るんではないかと思っています。