なるほど!アドレナリン
■なるほど!アドレナリン
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
アドレナリンといえば?
「やる気」
やる気マンマンのときには副腎髄質からアドレナリンが分泌されて、交感神経がはたらいていますね。(その反対、リラックスしているときは副交感神経がはたらいていますね)
このアドレナリン、交感神経をはたらかせる以外にもうひとつ大事なはたらきがあります。
答え:血糖値をあげる
食物に含まれる糖分は分解→分解→分解を繰り返してグルコースになって小腸から吸収されます。
吸収されたグルコースは肝臓に送られ、必要ならば臓器のみなさんにおすそわけ。臓器のみなさんが必要でなければ、肝臓で一時お預かり。
臓器のみなさんにグルコースが必要かどうかは「血糖値:血液中の糖(グルコース)の量」で決まります。
血糖値が高ければ「インシュリン」の登場です。
イ:「今のところグルコースはいらなさそうです。肝臓さんグルコースを預かっていただけますか」
グルコースは肝臓で一時お預かりになります。ただし、グルコースのままお預かりはできないので、待機モードのグリコーゲンに変身です。変身作業も肝臓で行われます。
一方で、血糖値が低ければここで「アドレナリン」が登場します。
ア:「そろそろ臓器のみなさんにグルコースが必要ですね。肝臓さん、グルコースのおすそわけ始めましょうか」
待機モードのグリコーゲンが肝臓でグルコースに再び変身します。そして、グルコースが血中に出ていきます。
血糖値の変動によって、こうしてインシュリンとアドレナリンが交互にはたらきます。この2つのホルモンは正反対のはたらきを持っているんですね。
血糖値の変動、自分では感じにくいものですが、実は身体の中では大変なことが起こっているんです。
気が付かないうちに身体もこころも悲鳴をあげています
これを知っていれば、患者さんの血糖値の異常にいち早く気付けるはず!
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