自然災害が生む「人」の絆 | 看護師になるための勉強法~ベテランナースが教える合格のカギ~

自然災害が生む「人」の絆

真ナースになるためのアドバイザー☆ゆかりです


土曜日の朝方ニュージーランドで地震が起きてから、4日が経ちます。


未だにM5レベルの余震が続いていて、誰もが揺れに神経質になっています。


余震のたびに被害が増え、毎日通る道も次の日にはまったく違う景色になっていきます。


建物の倒壊、地割れ、地面から湧き出す泥、封鎖される道路、ニュース、地震に関するすべての情報が衝撃を与えます。


そんな中でも生活しなければなりません。


地震の翌日、家をなくした方々が避難しておられるシェルターにお手伝いに出かけました。


そこには、ボランティア活動に協力したいという方々が大勢詰めかけていました。


しかし、余震の被害が増え続ける今、協力して下さる方以上に被害を受けた方が増えています。


被害を受けた方も、ボランティア活動をしておられる方も、すべての人が疲労困憊しています。


段々と自分のことで精いっぱいになってきます。




初めて倒壊した建物を見たとき、声を出さずにはいられないほどのショックでした。


それが今では、驚くというよりもただただため息が出るというか。声を出して驚く力も失いつつあります。


疲労、恐怖、その一方でこの悲惨な景色に見慣れてきたというのも事実です。


倒壊した建物を通り過ぎたとき、旦那さんに「地震が起きてまだ4日しか経ってないのに、さっきの建物にそれほど驚かなくなったね」と言われました。


ほんとだ。


私たちにとっては被害の一部、でもその崩壊した建物に住んでいた人や、仕事をしていた人たちにとっては「生活のすべて」であり、今現在の苦しみ。


自分自身にも余裕がないんだと気が付いた瞬間でした。


自然災害という状況の中では、ほとんどの場合、ケアする人もケアされる人も災害の被害者です。


自分が今できることは何かを考え、できることをする。こうして、みんなが互いに協力し合い毎日を過ごしています。


情報交換に始まり、安否確認のための訪問、飲食料の差し入れ、建物内の片付け、地下から湧いた泥の回収、他にもまだまだたくさんあります。


改めて、一人で生きているのではないんだなと実感しました。


人が造ったものが、自然によって簡単に壊されることを目の当たりにした今、自然の強さ、自然災害の怖さを痛感しています。


同時に、人が人を想う温かさに感激しています。人が持っている力は、想像以上です目