新東宝1956年の作品。1937年の同名映画をリメイクしたもの。
お涙頂戴調なのが若干鼻につくものの、メインの法廷劇は見所があり全体的にはいい映画だと思います(適当)。
所々音が悪く、ボリュームを上げないと台詞が聞き取りにくい箇所(ほぼ丹波)あるのが難。
江川宇礼雄演じるエロジジイに心底腹立ったのはそれだけ見せ方が巧いってことなんだろうな。

法廷で熱弁を奮う丹波哲郎の姿は東宝「人間革命」の最後のアレを思い出した。

丹波哲郎と妹役の日比野恵子。
当たり前だが二人とも大人の顔をしている。
紳士服はスタイルでなく顔で着るものだと思うの。

最後の妹の選択だけはどうも納得いかんけど……「じっと耐え忍び待つのが女の美徳」とされていた時代背景をひしひしと感じるのであります。


天知茂出演と喧伝しているのに実はそんなに出番はないという、新東宝時代初期の天知茂あるある。

間違いなく二枚目なのに妙な妖気が漂っていてこりゃ確かに使いづらかっただろうなと。
眉間のシワが深く刻まれるほどに妖気はマイルドなりマダムキラー度が上昇。

この映画を観る層は古い映画好き、新東宝好き、霊界通信の人好きなどで占められていて北原隆目的で鑑賞するのは私くらいじゃないかと思うけど、なかなかの熱演でその点でも観てよかった作品。
恐らく日活退社後、新芸プロにいた頃。
てか、おっさん法廷で寝るなし。