SNSなどに流布されている消費税デマにはうんざりさせられる。今回は以前も当ブログでも取り上げたが、消費税の代表的デマである「消費税は輸出補助金、輸出企業は輸出戻し税でボロ儲け」について再度検証する。
前提条件として、あの界隈は税込経理がお好みのようなので、税込経理とし、課税売上:12,345,678円(10%税抜11,223,343円) 課税仕入:9,876,543円(10%税抜8,978,675円)とする。消費税額の算出過程は前ブログに示した通りである。
①国内売上
課税売上:12,345,678円-課税仕入9,876,543円-消費税納付額:224,300円=利益:2,244,835円
②免税売上(輸出 課税0%)
免税売上:11,223,343円-課税仕入9,876,543円+消費税還付額:897,866円=利益:2,244,666円
納付と還付であり、消費税算出における端数処理などでほんの僅かに差があるが、利益は変わらない。
こう言うと、国内売上の金額で比較しろという阿呆が出てくる。
③国内売上の額を用いた輸出の場合
免税売上:12,345,678円-課税仕入9,876,543円-消費税還付額:897,866円=利益:3,367,001円
当然と言えば当然なのだが、免税売上が増えようと還付額に変わりはない。②と③の利益の差額1,122,335円は単なる売上の差額である。つまり消費税は何ら関係ない。③の方が高く売れたと言うだけの話である。
デマを真に受ける安藤や三橋の信者は消費税の「何が」還付されているのか、つまり「仕入税額控除」をまるで理解していない。言うまでもない、「支払った」消費税額が還付されているだけである。 考え方を変えて欲しい。①の国内売上においても支払った消費税額897,866円は還付なのだ、だが課税売上に対する消費税額約112万円があるので納付しなければならない。いちいち両方するのは手間なので差額を納付しているのである。
つまり、国内売上だろうが、輸出だろうが、大企業だろうが、中小零細企業だろうが、個人事業主だろうが、農家だろうが、本則課税事業者は、課税売上に係る消費税額より、課税仕入に係る消費税額の方が多ければ還付されるというだけの事であり、それに損も得も無いのだよ。 よって輸出大企業への補助金だとか戻し税で大儲けなどしていない。(むしろキャッシュフローは不利とも言える)
前のブログにも書いたが、こういった下らないデマに基づいた議論はやめろ。以前、面白い例えを見た、100円の物を買うのに100円玉を出すより、1万円札を出して9,900円お釣りを貰う方が得だと言っているようなものだと。還付と言う言葉に引きずられ過ぎなんだよ。もうやめよう。こんな議論は何も生み出さない。