退院を控えて手持ち無沙汰な一日。
これまでを振り返って、やって良かったこと、やらなかったらよかったことを徒然と記します。
①検査について
半年に一度、まめに通っていて本当に良かった。
お陰で触診では探せない大きさ(7㎜)で発見できた。
周囲にもとにかく検診を勧めたい。
②細胞診・針生検について
簡易検査ではっきりとした結果が出ないことが多いなら、いきなり針生検、組織診でもよかったように思う。
麻酔ありの針生検と麻酔なしの細胞診を比べても、不快度は変わらない。(個人的には細胞診のグリグリの方が不快だった)
細胞診でグレーだった方には、いろいろ不安だと思うが様子見ではなく、ぜひ針生検をお勧めしたい。
③告知について
告知を1人で聞くか、夫と聞くか。
私個人は1人で聞いた方が落ち着いて受け止められたので良かったが、
夫を徒に不安にさせないために、同席してもらっても良かったかも…と今は思う。
いずれにせよ、病状と今後の治療計画についてしっかり共有することが大事だと思った。
④周囲への報告について
両親には手術直前に、会社には告知直後関係各所に、友人は親しい友に限定して報告した。
両親には心配をかけたくなくて手術まで隠していたが、遺伝性乳がん検査を検討するためには、もし私が親族の状況を知らなかったら両親には知られざるを得なかっただろう。乳がんが心配な方には、日頃から親族を含めたがんの状況について確認しておくことをお勧めしたい。
会社には、今後の休職の可能性を考え、告知後すぐに報告した。しかしその後の検査の結果、ほぼ休むことなく手術と治療の目処が立ったことから、先走ったかもとやや後悔している。乳がんはサブタイプやステージにより治療内容が異なるため、MRIとCTの結果を待ってからの報告がベストだったと思う。
乳がんに罹って初めてわかったことだが、がんと報告すると死の病と考える人が多く、特に会社関係では中途半端にがんということだけが伝わると、良くも悪くも配慮され過ぎてしまう。(正直なところ、キャリアにも影響すると思う。私の属性になるわけなので隠すつもりはないが。)
大切なのは、がんということだけを伝えるのではなく、今後の見通しも含めて病状をしっかり説明すべきだと感じている。
がんと知ったことで、腫れ物に触るような態度になる人もいたが、一方で、実は自分も…と病を抱えていることを告白してくれた人がいたり、身近に乳がん患者がいるからと良いアドバイスをくださる人も。そんな新しい発見もあり、周囲のあたたかさを知る良い機会をいただいたと思っている。