クリニックは日曜定休のため、日曜に入院する患者には平日のうちに実施されるとのことで、服薬指導とマーキングに。
服薬指導は薬剤師から。現在の服薬確認とアレルギーの有無について確認があり。このやりとり何度目だろうか…?と思うほど繰り返される確認。
まぁそれだけしっかり注意してくれているということだ。
そして手術後に服薬するという鎮痛剤と胃薬の説明。痛み止めは点滴じゃないんだ、となんだか拍子抜け。手術当日は痛い時に頓服で飲んで良いらしい。すぐに効いてくれますように。
次は診察着に着替えて手術箇所のマーキング。エコーで場所を確認しつつ、黒い油性マーカーで印をつけてもらう。
「手術の際に時間がかからないように予め印をつけます。お風呂では石鹸で洗うと取れてしまうので、お湯で擦らず洗ってくださいね」
「はい」
(手術まで3日もあるから取れそう…。ブラジャーも当たる場所だからなぁ)
「もし薄くなったら油性ペンで書き足してください。場所がわからなくなったら無理に描かなくても大丈夫ですよ」
「はい」
(そりゃ適当に描いたらあかんわな。ペンで描くの、ちょっと面白いかも)
「濃いめに描いておいてください」とお願いして、油性ペンの匂いがぷーんとするなかでマーキングは終わった。これで今日は終了。次は入院あるのみ。
更衣室で診察着を脱ぎ、マーキングを見る。思ったより濃い円弧が乳房の輪郭に沿って描かれている。マーキー極太!という感じ。その内側に点が一つ。聞いている限りのがん原寸大(7ミリ)の大きさの点だ。大きながんだと大きな丸でも描くのだろうか。
そろりと服を着てクリニックを出る。まだ外は明るい。会社に戻ろうかとも思ったが、別に見えるわけではないがマーキングをして帰社するのが億劫で、そして寝る前の花咲乳がんショックのせいか眠い。おとなしく帰宅する。