(つづき)

他の先輩ドナーさんの体験記も拝見して予想はしていましたが、肺機能検査がやはり一番大変というべきか、とまどう検査でした。

受けたことのある方は多くない検査ではないでしょうか。掃除機のホースの先にマウスピースがついたようなものを口に含み、鼻もクリップのようなもので留めて息が鼻から漏れないようにして、医師の声かけに応じて息を吸ったり吐いたり止めたりする検査です。どうできれば正解なのかがよくわからない中、息を吐き切ったと思っていたのにまだまだ息を吐き続けて、と言われたり大変さです。
どなたかお手本を見せてくれれば、こういうことをするのかと理解しやすいと思いますが、それはありませんでした。

身長・体重・年齢で決まる標準値よりも肺の容積があり、かつ1秒間で容積の70%以上吐き切ることができるかを調べる検査のようです。どちらかでも達しない場合は、骨髄採取時の全身麻酔にリスクがあると判断され、最終同意後とはいえ、ドナーにはなれないことになります。(骨髄バンク全体で、年間で約1〜2人、この検査で見合わせとなる方がいらっしゃるそうです。)
多少試行錯誤してしまったものの、肺機能検査は問題なしとなりました。

検査項目をすべて終え、尿検査や血液検査の結果が出るまでのあと1時間弱、再び待ち時間となりました。コーディネーターさんたちとはいったん別行動として、結果が出る予定時刻頃に待ち合わせることにしました。今後入院で来る時のために、院内を見学しておきたかったので、ちょうど良い機会となりました。コーディネーターさんと研修のコーディネーターさんは、今日の「研修」の打ち合わせの時間に使っているようでした。

30分ほどで見尽くしてしまったので、早めにコーディネーターさんたちと再び合流します。結果の出るまでの間、いろいろお話を伺いました。コーディネーターさんの方は、骨髄バンクの事務所が神田に移る前からコーディネーターをなさっているとのことで、やはりベテランさんであるのが分かりました。また、研修のコーディネーターさんの方は、研修で苦労されていることをいろいろお聞きでき、興味深く思いました。

そんな会話をしている内に、ついに診察室に呼ばれます。なかなか呼ばれなかったのは、どこか基準に満たない項目があったからかと少し心配になってきていましたが、結果は問題なしとのこと。一安心です。今回は、骨髄採取の最大量となる1200mlの提供をよろしくお願いします、とのおまけもついていました。

患者さんの体格(どうやら大柄なようです)と、今日の検査の結果から問題ない量と判断されてのことなのですが、それにしても1200mlとはけっこうな量のように思います。牛乳パック1本よりも多いですし、献血であれば男性の年間上限量(400ml ✕3回)を1日で取るようなものです。そんなに取っても大丈夫な人体とは恐るべし、と思うのでした。

今日実施しなかった、麻酔科医師による検診と自己血貯血の1回目の予約をコーディネーターさんにお願いし、この日は終了です。研修のコーディネーターさんとは、お会いするのはこの日が最初で最後となりました。残念ですが仕方ありません。