骨髄バンクコーディネーターさん、そして、採取病院のお医者さん・看護師さんからも、骨髄バンクへ登録したきっかけを尋ねられました。私の場合は、ひと言で誰もが「ああなるほど、それならば」と誰もが納得するような理由はないです。身内や知人に血液疾患の方がいて、闘病の場面に立ち会った、という経験も、幸いなことにありませんし。

直接のきっかけは、献血ルームで「スカウト」されたからです。人助けになるかもというのもありますが、もしかしたら自分や家族が、患者の立場として骨髄バンクにお願いしなければならなくなるかもしれないので、という思いもあります。その時にはやはりどなたかドナーさんに助けてほしいとおそらく思うはずなので、ならば自分ができるうちは協力しておくか、お互い様だし、という私自身としては明確な理由を持っていましたが、これを聞いた方にはあまりピンと来ないようです。

まだまだ、骨髄バンクドナーになるのは大変、というイメージが世の中にはあるのでしょうか。「お互い様なので」くらいの理由ではなかなかドナー登録・提供に踏み切れない、なので、もっとほかに、骨髄ドナーになることを決めた強い理由があるのでは?」というような反応が多いように感じます。

献血と一緒ですが、それほど大それたことをしている意識は私自身はないです。もちろん、ドナー本人には大したことはしていない、と感じられるよう負担軽減をはかってくださる医療関係者の尽力・技術があってのことですので、その点はすごいと思いますが、ドナー本人が何かすごいわけではありません。

骨髄液も、献血と同様、採取してもすぐ元の量に戻るもので、無くなるわけでもないですし。一方現在ではまだ人工では作れないということですから、必要な方が待っているのであれば、どうぞお分けします、というくらいの意識です。

見ず知らずの方に、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、めったに適合しないHLAが自分と同じ(または非常に近い)人が困っているというのは、私にとっては全然、見ず知らずの方のこととは思えないです。
最近会っていないきょうだいが、突然病気と診断されて困っているような感じでしょうか。

あと、自称献血リピーターなので、献血の延長線にある(と思っている)骨髄バンクドナーは、どんなものなのか1回経験してみたいというのは、動機としてのもうひとつの要素としてありました。正直、他の人にとっては、これが一番理解しやすい理由になるかもしれません。

もちろん、骨髄バンクのドナーになる機会があるということは、闘病を余儀なくされた患者さんが1人いらっしゃる、ということなので、本当はそんな機会はない方が良いのです。
とはいえ、現時点(2019〜2020年)では、造血幹細胞移植以外の方法では回復が難しいご病気と戦っている患者さんがいるのは事実です。さらに医療が進み、造血幹細胞移植という大変な方法でなくとも治癒できる日が来るまでは、骨髄バンクドナーは必要なので協力したいと思います。

そして、ドナー登録することだけが協力の形態ではないと思います。実際、年齢や健康状態での制限もあるので、誰もがいつまでもドナーができるわけではないですので。
寄付なども力となると思いますし、職場などでドナーに選ばれたという方がいらっしゃったら、その方が検査・通院などで休みをとる間の仕事をバックアップして送り出してあげることも、ドナー本人と同じ、大きな協力と思います。できる人ができるときにできることをしていければと思います。

まあ、骨髄バンクのことをもっと多くの人に知ってもらうことが一番でしょうか。(そういう私も、大して知ってはいないので)
知られないと、協力も生まれませんので。