6時15分頃、目が覚める。

7時20分頃、看護師さんが来られて、体温・血圧・血中酸素濃度の検査。体温は36.6度と、平熱に戻っていました。昨晩早めに寝たのが良かったのかもしれません。(私の場合、今回の入院では一度も、経口薬は使われませでした)
その後すぐ、朝食を持ってきていただきました。これがおそらく、病院での最後の食事です。

8時55分頃、M医師が来られて、これもおそらく最後の診察。患部の絆創膏を貼り替えていただきました。あとは入浴も普段どおりでかまわないそうです。絆創膏は、今貼ったもので最後。取れてしまっても市販の絆創膏を貼る必要もなく、逆に、なかなかはがれてこなかったら、自分ではがしてくださいとのこと。退院にあたり、ガーゼや絆創膏、消毒薬などもらうのかと思っていましたが、(今回の私の場合は)一切何もなしでした。楽でいいに越したことがありませんが、拍子抜けした感があります。

9時25分頃、退院前なので、いちおうシャワーを浴びました。これも最後ですね。

9時40分頃、骨髄バンクコーディネーターのSさんが来られました。
今回はご協力ありがとうございましたと、再度お礼をいただきました。ベテランコーディネーターさんといえども、担当したドナー(候補者)が実際の提供まで進むことは、なかなかないのだそうです。

10時15分頃、診察券など忘れてませんかとコーディネーターさんに声掛けしていただき、いよいよ退院です。
病院入口まで一緒に向かい、コーディネーターさんとわかれます。

実は、コーディネーターさんと直接お会いするのはこれで最後になるとは思わず、しっかりお礼を言えずに別れてしまったことが心残りとなりました。

帰りはタクシー使っても大丈夫ですとのことでしたが、病院最寄り駅が始発駅なので、電車でも座って帰れるので、と辞退しました。

とはいえ万一倒れたりしたら、コーディネーターさんにも迷惑をかけるだろうと、座席を確保し発車を待っていました。が、発車直前、杖を手にした高齢の女性が前に来られたので、席を譲りました。

自宅最寄り駅まで20分ほどなので大丈夫だろうと、立って帰りましたが、採取部の腰に痛みが出ることもなく、問題なく無事に帰宅できました。他の方におすすめはしませんが、退院当日より自転車(競技用ではなく普通のママチャリ)にも乗れ、普段どおりの日常生活が送れました。

多少は腰が痛いとかばいながら戻って来るのかと思っていたようですが(私自身もそうなるのかなと思っていましたが)、何ら普段と変わらないので、妻へも心配させずに済みました。

約30年前から始まり、今月でほぼちょうど延べ2万4000人もの先輩ドナーたちが提供できたのですから、リスクは極めて低いものと心配はしていませんでしたが、まあ、それでも無事に提供を済ませられて何よりでした。

患者さんにとっては、これからが大変と思うと、複雑な思いではありますが...