教える立場で、常に忘れないでいたいこと。

「基本的に教師(教える立場)になる人は、学校が好きだった人、勉強することにポジティブな感情を持っていた/いる人。でも世の中にはそうじゃない生徒もたくさんいる。むしろ勉強に学校にネガティブな感情を持つ生徒の方が多いわけで、教える立場としてそのことを忘れないようにしている」

ある勉強会で、講師の方が言った言葉。
すごくしっくりきて、いつも教える立場にある時は、この言葉を念頭に置いて考えるようにしています。

ちなみに私は補習校で教えていますが、そこに集う児童は普段は現地の学校に通い週に1日だけ、日本式の勉強をしにきているわけです。義務教育でもなく、ただ「日本人として」の教育経験を得るために、遠くからはるばる通っている児童もいます。

駐在家族の児童、片親が日本人の児童、現地に定住した日本人家族の児童、などどのクラスも事情もバックグラウンドも違う児童達が机を並べて、日本の教育要綱に沿った授業を受けているわけです。

国語や算数ができるできないの前に、講師として彼らの前に立つときは、心の底から「みんな頑張ってるな、すごいな」と児童とそれを支える保護者の日々の学習へ尊敬の念がわきます。

でも講師という立場上、評価をつけなければいけない時もあります。

相対評価でなく個人の絶対評価なのはもちろん、家庭事情や現地校との兼ね合いへの考慮、それから何より評価することで少しでもやる気を伸ばしたい、そう欲張りな気持ちで臨んだからかもしれないですが、、、他人を評価するのはホトホト疲れる作業でした。ショック

受け取る側の気持ちや表情を思い浮かべながら、あーでもないこーでもないと悩んでつけたのですが、改めて「勉強が好きな児童ばかりではない」という、講演会での言葉を反芻する機会でもありました。さぁて〜どんな顔でみんな自分の評価を受け取るのか、楽しみ半分不安半分です。