■J1■終盤に向けての再整理 「秋の夕日に輝悦伊東」 | picture of player

■J1■終盤に向けての再整理 「秋の夕日に輝悦伊東」

聞こえる・・・秋の音が聞こえる・・・聞こえる・・・降格の断末魔が・・・


というわけで、J1もいつのまにやら終盤戦。
残り11試合となってしまった。
ここまでうまくいっていたチーム、ここまで全然うまく行かなかったチームも泣いても笑ってもあと11試合。
ただ、逆に考えればあと11試合あるということで、最後の巻き返しで誤魔化す結果を出すということも可能!
というわけで、最終盤に向けてJ1各チームを適当にだらっと見てみましたわ、オスカル!
一応今後のキープレイヤーになりそうな選手も上げましたわ、オスカル!

再開後の勝点までつけるなんて親切だね☆(順延分は含まず)
では、はりきっていこう!



■1位 浦和レッズ(勝点47)
■再開後の成績 4勝2敗3分(勝点15)

鳥栖の首位からの自殺によってそんなにパッとしない成績ながらも首位をがっちりと維持。夏の新戦力はいなかったが、そこは気合でカバーか。ただ、原口がいなくなったことで確実に前線の威力はなくなっており、ロングの距離をごりごり運べて、更にはドリブルでPA内に特攻できる選手が見当たらないので、得点力の低下は必然か。リシャルデス、山田直輝、梅崎、柏木などもタイプが違うので代替にならないし、森脇はうざい。いっそのこと関根くんをこの位置で使ってみるのもありかと思う。ただし、J1最少失点であり、去年のザル守備はどこにいったというくらい重心を後ろに置いているので、大崩れはしないか。日程も鹿島、ガンバ以外はそう難しいところはないが、ボトムが多いので火事場の馬鹿力注意。あと、ウイングバックから斜めにバイタルにグラウンダーパスを入れて、それをスルー→後ろの選手がワンツー気味にバックラインの裏へ、というパターンはもう完全にバレてるのでやめたほうがいい。終盤に向けて、大きな怪我人も特にいず、視界は割と良好。特に突出して成績を上げているチームもG大阪以外にはいないので、最後まで優勝争いは確実。ただ、点が取れなくなったときに、どこまで守備で耐えられるか。今のところは森脇の強烈なうざさでなんとか場をつないでいるが、それさえも出なくなると黄色信号だろう。優勝争いを面白くする意味で、個人的には2年連続の終盤逆噴射を期待している。あ、あと阿部ちゃん丈夫だから大丈夫だと思うけど、壊れたらその時点でシーズン終了ね。


・Key player 李忠成
いまちいちフィットしてんだかしてないんだかよくわからない感覚系ストライカー。興梠が利他性が強いのでファーストチョイスなのだが、点をとることだったら李のほうが上ではないだろうか。いろいろできる万能ストライカーだが、何かもっと深い部分でのストライカーとしてのエゴが興梠よりもずっとあるようなスタイル。原口が抜けて減ってしまった狂気部分を増幅させていただきたいものである。流浪のストライカーとして、日本人なのになぜか助っ人感が異常に強い選手であり、この溢れる外様感は江夏豊以来ではないかという噂も。あんまり綺麗な形でチームに貢献する選手ではないのでペトロビッチプロトタイプは嫌うかもしれないが、四の五の言わずに点をとるにはリシャルデス先制でも梅崎でもなく、彼だよね。そんで優勝に導いた後で、なんかフロントと揉めて次のチームに行って欲しい。




■2位 川崎(勝点43)
■再開後の成績 6勝2敗1分(勝点19)

風間大僧正が空中浮遊に成功したとかしないとかの噂(未確認)もあるが、順調に勝点を重ねて2位に浮上。大島、中村Zのカミカゼダブルボランチは攻撃においておそろしいまでの機能性を発揮しており、大久保、小林の強力2トップ+レナトにピッチ上のどこからでもキラーパスが来るという非常に怖い布陣。反面受けに回ると非常に脆く、失点は28で8位とそんなに守備がいいわけでもない。それでも、このダブルボランチにしては守れてるほうだなという感じ。ボール保持のおかげか。守ろうにも的を絞りづらく、終盤にかけてもこの2人が猛威を振るうことは間違いがない。ただ、問題は控え。大島は五輪代表でとられて早速いないし、そこは脅威のルーキー谷口彰悟@金髪超絶似合わないが埋めるも、大久保がカルビーを蹴破ったおかげで出場した安くんはさすがにちっさいおじさんと同じクオリティを出すことは難しい。ましてや森島@冷温保存中でも無理。それは中盤もしかりで、山本もパウリーニョも同じ仕事ができるわけではない。これで中村Zが怪我でもしたらえらいことである。割と組織というよりは属人的なスキルでチームが成立しているため、重要人物が抜けるとがたがたと崩れ落ちそうな予感はある。カルビー看板を再び蹴破って出場停止にならないように、川崎フロントは試合前に色々蹴破らせといたほうがよいのではないか。むしろ毎試合試合前に始球式ならぬ始蹴式とし、対戦チームのエースや監督の写真をカンフーキックで蹴破って、Jリーグからめっちゃ怒られるとか。大久保「海外いたときはこれくらいあたりまえだったよ」。最後まで優勝争い。あわよくばかすめ取れる力はあるが、浦和と直接対決がもうないのは痛い。


・Key player 谷口彰悟
脅威のルーキーは今年左サイドバックから始まり、センターバックを難なくこなし、直近の試合ではボランチでも遜色ない働きを見せた。特筆すべきはその落ち着きと知性であり、日本代表に呼んでも坂井とかより普通にできる気がする。疲れから怪我が多くなるであろう終盤にはそのマルチロールを活かしていろいろなポジションをこなせる彼の重要性がどんどん高まっていくだろう。試合中もポジションを変えることが可能であり、最終盤にGK退場から彼がゴールマウスに立っていることも容易に想像できる。こんな和製フィリップ・コクーな彼であるが、私服がダサい、金髪が大学のチャラサークルなどの弱点を抱えており、対戦相手は「服屋紹介してやろうか?」「似てる似てる~(笑)」などの囁き戦術によって彼のプライドを抉っていくとよろしい。




■3位 鳥栖(勝点41)
■再開後の成績 4勝4敗1分(勝点13)

首位なのに監督クビという難度Eの離れ業をやったので、当然首位から落ちた。ただ、元々フィジカル重視のサッカーなので夏場に落ちることは予想されていたので、よくこの順位に留まっているほうか。意外と負け越してなかった。ただし、モチベーションの低下は隠しようもなく、組織も若干破たん気味。後任の吉田監督はよくやっているほうだが、神通力があるわけでもないことも発覚。特に夏にすごい補強をしたわけでもないので、このままずるずると下がっていくことは予想される。ただ、リーグ2位の失点なので、大崩れはしないかと思う。優勝はかなり厳しいだろう。ACL圏内を維持するのも至難の業だろう。そしてもちろん、豊田が壊れたらその時点でジ・エンドである。個人的にはこういうプレミアリーグ中位的な縦に早いサッカーがJを制しても良いと思うのだが、それにしても引き出しがあまりにも少ないのであり、そこは選手のクオリティの話であり、お金の問題である。あ、そういえば、安田を久々にちゃんと見たのだけれど、きた当初よりもだいぶよくなっていた。球出しもよかったし、カバーリングもできてたし、4年後日本代表の記事で書いたのと全然違ってた。すまぬすまぬ。ただ、彼にせよ豊田にせよ菊地にせよ林にせよキム・ミヌにせよ、壊れたらその時点で終了してしまうのであり、そこもお金の話だなあ、と。せめて監督が残っていればと痛切に思うが、残念、これが現実なのである。

・Key Player 坂井達弥
なぜか日本代表に選出されて初キャップを刻んだ若者。レギュラーだったヨ・ソンヘが徴兵のために移籍してしまったので、レギュラーに。鳥栖の堅守のためには彼の活躍が欠かせないのだが、代表の試合では左利きで足元のうまさを見せたものの、イマイチハードさを欠いているようにも思えた。怪我から復帰した後の先発試合では言い訳の効かないPKを与えていたし。上野良治、海本慶治、二川孝広などの錚々たる名前が並ぶ謎の1キャップ代表として埋没しないためにも、がっちりとレギュラーを獲得しなくてはならない。ロングキックはけっこううまかったので、水沼やキム・ミヌをばしばし走らせて、和製フランク・デ・ブールとなるがよい。若手芸人顔。




■4位 鹿島(勝点40)
■再開後の成績 4勝1敗4分(勝点16)

ロケットスタートをキメたと思ったら、なんとなく勝てなくなって、あれやっぱりダメかな・・・と思いきや、再開後の驚異的な無敗で再浮上。福島で中断期間中に若手を地獄のセレーゾ・エクササイズで鍛えなおしたのがよかったのか。「トレーニングを完遂できなかった奴は、毎晩この髭で頬ずりだ!!」。柴崎が完全に中盤を仕切り、アタッカーも賢い土居を中心に躍動中。カイオはちょっと頭が悪い感じだが、そこには中断期間にジョルジュ・柏・ワグネルを補強して手当。そしてダヴィはもっとアレな感じだが、もうこれはそういうものとして割り切るほかないだろう。ただ、頭悪い分、ハマったときは爆発的な得点力で、リーグ1位の得点も納得。ただ、意外と赤崎が台頭してきてないのは、誤算か。DFも植田がまだポジショニングとかけっこうおかしいものの、「ミスは身体能力ですべてカバーする」という領域にはきており、だいぶよくなってきた。あと、力任せのロングキックもヤケクソ感溢れてて、なんかいいぞ植田。まあ昌子が面倒見てるからできるんだけどね。昌子は植田のお守りをしっかりしてて若いのに偉い。あと、地味に右サイドバックの西が復調している。後はピッチの監督小笠原大先生のコンディションが最後まで持つかどうかという問題があるのだが、これ、浦和の今後次第では、もしかしたらいけるんと違う?久々の優勝あるんちゃうん?ともかく、最後まで優勝争いには絡むだろう。上位と軒並み対戦を残しているのが吉と出るか凶と出るか。そして、好調の裏で完全に干されっぱなしのルイス・アルベルト。いまだにプレーを2分くらいしか見たことがない。何が悪いのかさえもよくわからないが、セレーゾ監督を「ヒゲじじい」とか影で呼んでるのがバレたのだろうか。無理して出す必要もないので、このまま冷温保存で。


・Key Player 柴崎岳
意識高い系MFがついに代表初キャップを刻み、まずまずの活躍を見せた。ただ、まだ勝手がわからないのか遠慮しているのか、鹿島で見せたようなドリブルでの攻め上がりや冷徹なパスは頻度が少なかった。得点時の遅れての飛び込みは彼の真骨頂だろう。どちらかと言えば2列目の選手だと思うのだが、もう今シーズンはこれでいくしかない。失点は小笠原と組んでるし、後ろが植田だったりするので、そこそこ取られるのもしょうがない。バカっぽい前線の交通整理役として、とにかく点を取らせることを考えて欲しいものである。代表を見ればわかると思うがかなりのイケメンであり武藤と共にアイドルになっていくと思われるが、話を聞けばすぐわかる通りに若干意識の高さで頭ラリラリになってるので、話がけっこうおかしい。どちらかと言えば南野系の狂気を孕んでいるので、この2人+原口で代表入って、「言ってることわかるけど、なんでこんなキレてんの・・・?」とヒーローインタビューで代表ギャルをドン引きさせていただきたいものである。ファナティック☆サムライ。




■5位 G大阪(勝点37)
■再開後の成績 7勝1敗1分(勝点22)

J1再開後でトップの成績を残しているG大阪。序盤はさっぱり点が取れずに、長谷川監督のクビも危ぶまれたが宇佐美が戻ってきて、点を取れるようになったことで急変。元々守備はけっこう固かったので、あれよあれよという間に順位を上げてきた。W杯が終わって、遠藤と今野がいろいろな何かから解き放たれたのもよかったのかもしれない、何とは言わないけど。今野を中盤に置いて解き放ち、阿部、倉田という走れる連中でサイドを固め、そしてFWにはパトリック@合言葉は元気を入れて、宇佐美が得点を取ることに特化したチームを作り上げた。宇佐美は王様になれればJでは無敵の存在なので、これはこれでありなのではないか。ただ、宇佐美こけたらみなこけるという状態になってしまったので、残りの試合は無事であることを祈るのみである。南無南無。在りし日の華麗な西野パスサッカーを思えば、サポーターにとってはこの一点突破サッカーはぐぬぬという感じやもしれぬが、そんな選手はもういないし、なにしろ長谷川監督そんなことできませんねん。色々と思うところはあるかもしれんが、勝ててるだけマシだと思いましょう。あと、米倉ががっちりレギュラーを確保しているのは嬉しい限り。いいだろ?うちの米倉、ナイスクロスだし、体強いし、いいだろ?守備には目をつむってな。飽きたら返却してもいいんだぜ、ちくしょう。浦和まで勝点10ということで浦和がこけないとかなり優勝は厳しい状況になっているが、鳥栖が落ちてきているので、このままの調子を続けていければ、ACLは見えてくるのではないか。ただ、上位との直接対決がすべて残っているので、全部叩ければ優勝の目は出てくる。


・Key Player パトリック
元川崎、元甲府の肉体系ストライカー。とにかく的になれる。裏抜けで相手を引っ張り、体に無理が効くので適当なボールでも割と収めて起点になることができる。ただ、川崎でも甲府でも重用されなかったのは、そのおぼつかない足元であり、完璧なタイミングで裏抜けしてもとんでもないトラップミスをしたり、お前はウォルコットのつもりかというような長いドリブルをしたりして、チャンスは台無しになるのである。ただ、異常にがんばってる感だけは伝わってくるので、見ている人は大体このパトリックが大好きになってしまうのだ。このチームの王様である宇佐美はマークを剥がす動きもしないし、オフザボールなんてほとんど動かない。マークを分散させるためにも、とにかく動きまわって宇佐美の盾になるには、パトリックは最適の人材だろう。ちょこちょこ頭で点は取ってるので、たぶんシーズン最後までにはいろいろバレないですむと思うぞ!




■6位 神戸(勝点36)
■再開後の成績 3勝3敗3分(勝点12)

序盤の絶好調はどこへやら、案の定夏場にがっつりペースを落としたハイプレッシングチーム。W杯前まではそこそこよかったのだが、夏場にだいぶ勝点を落とした。チームのキープレイヤーであるシンプリシオ、マルキーニョスは頑丈だが、さすがにお年を召していることもあり、すっかり停滞。代わりとなるべき選手はとくにおらず、元気なのはあんまり走ってない森岡と、なんかとにかくパワーが有り余ってるペドロ・ジュニオールくらい。状況を改善させようと枝村、石津を獲得したが、まだ馴染むまでには至ってない模様。というか、石津はともかく、枝村はいまだに使い方がよくわからないので、安達監督は使いこなせるのだろうか。失点31と守備力がおぼつかなく、特に増川を中心としたDFラインはスピードに乏しく、シンプリシオが割と前にいく感じなので、中盤に残っているのがそれほど守備力が高いわけでもないチョン・ウヨンだけということもあり、この状況で相手に起点を作られると、かなりな確率でピンチになる。チームの人材的にすぐには解決できないだろう。4-4-2にしているようだが、それでどうにかなる話でもない。となるともう気合でどうにかするしかない。そこで安達監督のホワイトボード芸である。今までは布陣を伝えることに終始してきたが、いまさら効果のない戦術変更をしても仕方がない。「がんばれ!」「ぁぃしてる」「アギーレが見てるっていう話も」「月月火水木金金」「アフリカでは3人に1人の子供が飢えている」「この先に梅の林があるぞ!」などなど、各人が奮い立ちそうな言葉をホワイトボードに掲げてほしいものである。ACL争い。取れなきゃ三木谷ギロチン発動。


・Key Player 森岡亮太
代表で10番を背負った妖精。テクニックを駆使してフィールドの至るところをふらふらとしてパス回しの潤滑油となり、ゴール前では決定的なスルーパスも出せる。シンプリシオと共に攻撃の核。代表ではわずかな時間しか出場がなかったが、刺激になったのではないだろうか。ただ、長い時間使われなかったのはやはり柴崎と比べた時のインテンシティ不足。神戸でもトップ下ではなく4-4-2のオフェンシブハーフだと守備負荷があって、攻撃もちょっと停滞気味になる感じ。ただ、今まで出来なかったことを急にできるようになるかと言ったらそんなことはなく、ともかく現状の武器で今シーズンはやるしかないだろう。ボールを持った時のアイデアはおそらくJでもトップクラスであり、シンプリシオと共にパス交換しながら雪崩れ込んでくる攻撃はなんとなく絶好調時の香川&本田のパス交換を思わせうるものがあって、ハマれば止められるDFはいない。まああんまり中央突っ込んでくのはどうかと思うが、それでも硬いブロックをこじ開けられるのは魅力。時代錯誤のような攻撃で得点を取っていただきたいものである。




part2 に続く!
ここからは景気の悪い話ばかりだよ!