■J2■2013シーズンスローガン評価 「文化がちが~う」 | picture of player

■J2■2013シーズンスローガン評価 「文化がちが~う」

矢継ぎ早にJ2だ!
先に言っておく!!覚悟しろ!!


■札幌

北海道とともに、世界へ


※ロゴは現在製作中です

新たに北海道出身の監督を迎え、さらに所属選手中半数以上のメンバーが道産子選手となり、これまでよりも一層"北海道"を感じさせるクラブとなりました。
このスローガンは、選手、スタッフはもちろん、クラブに関わる全ての人が"北海道"を背負って、クラブとしてはJ1、さらにはACL、選手たちも日本代 表、海外クラブへのステップアップなどを目標に、全員が成長しながら世界を目指していく心意気で日々の練習や業務に邁進する覚悟を表しています。
もちろん、今年J2で戦う当クラブが「世界」を語るには時期尚早かもしれませんが、このスローガンは今年だけのものではなく数年使用していきます。その間に着実にステップアップして世界を意識できるよう、クラブは前進を続けます。



・総合点 5.0点
・間に合わない点 7.5点


地域振興か!およそサッカーが関係ないスローガンに軽くずっこけるも気を取り直す。数年使うということなのだが、大丈夫か。継続していいのか。それと「※ロゴは現在製作中です」というので二度目のずっこけ。吉本新喜劇に入れるかもしれない。足りないのか?決定的に予算が足りてないのか?誰かサポーターでロゴくらい作れるやつはいないのか?と周囲を心配させてしまうので、マイナス点。ただ、「やぁーん、もうあたし歩けないー☆」と周囲を心配させまくって気を引くという天然猛禽的高等戦略の可能性も否定できないが、もしほんとにそんなんだったら社長の野々村さんは大丈夫か。



■山形

信 進化 深化 神化


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・総合点 7.5点
・最高ですかー点 8.5点


J2を代表するファナティックスローガンの誕生である。昨年は「連」というしごくまっとうなスローガンだったのだが、昇格できなかったことでネジが一本とれたのか、ごらんの通りの有様である。とにかく信じろ、と。そうすれば、進化もできるし、信心も深くなるし、あげくの果てには神にもなれる。あかん、これ完全にカルト教団の手口や!逃げてー!!しかし、サポーターとは一種の狂信者であることは否定できないのであり、痛烈な皮肉とも言える。いや、言えない。おまえが言うな。ていうか、フォントがまじで新興宗教ぽくてこわい。「俺は新世界(J3)の神になる!」という叫び声が聞こえてくる・・・!震えが止まらんのでござる・・・!



■栃木

感動!


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・総合点 3.5点
・痛みに耐えてよくがんばった点 6.5点


ひどいものである。栃木はわが故郷であるが、このとってつけたようなスローガン。昨年もたしか「J1へ」という短いフレーズだったのだが、栃木は文字数制限でもあるんだろうか。感動!というのが非常に他人任せであるので、目標不明。おまけになんかその下に強調で線をひいたのが、何かを塗りつぶしているようでもあり、ひょっとしたらサントスが殺されたあの事件の重大なヒントがあの黒い下線部分に隠されているのではないかと心配になってくる。犯人は菊岡だ!ともかく、スローガンとして漠然としすぎているので、提出しなおし!ご当地性を出して「かんぴょうパス いちごシュート」でイラストをポップに描いたらいいんじゃないか。



■水戸

みち


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詩人で彫刻家の高村光太郎の詩「道程」より、「僕の前に道はない、僕のうしろに道はできる」を引用しました。
『みち』には色々な意 味があります。一つには、『道(みち)』があります。ホーリーホックの歩んでいく後ろに確固たる道を作っていく。もう一つに、『道(どう)』があります。 柱谷監督の3年目、『サッカー道』を極めて、素晴らしいサッカーを展開します。さらに『未知』。J2でJ1経験の無い最古参のチームになりました。今シー ズンこそは、J1という未知の旅を実現させたいと思います。
J1という険しい目標に挑戦するためにも、「サッカー道」ともいうべき、サッカーの本質を追究しながら、未知の世界に挑む「道程・みちのり」を、今年のスローガンとしました。



・総合点 6.5点
・いいじゃないかにんげんだもの点 8.5点


昨年は「たつ」という下ネタスローガンで無駄にJ2を騒がせたわけだが、今年はロメロ・フランクという下ネタネーム外人を放出したこともあり、路線変換。ただ、また2文字である。北関東はバイト数たりねーのか。なぜか高村光太郎の誌を引用しており、あれ、水戸出身だっけ?と思って調べたのだが、全然かんけーねーじゃねーか!水戸とかかすってもいないじゃん!絶望した!東京には空がなくて智恵子絶望した!まあ、道と未知をかけてるとかまあなんかよくわからんのですが、これからもあいだみつを的スローガンを量産して欲しいものである。



■草津

新鮮力 Powered by Freshness


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・総合点 5.5点
・野菜本来の味点 6.5点


昨年は「龍翔」という特攻の拓スローガンでJ2を席捲したのだが、今年はあっさりと路線転換。スーパーの安売りか!すごくおいしい野菜が買えそうな感じだ。まったくもってサッカー関係ないスローガンであり、夕方になったら圧倒的値引きが始まりそうである。そして、英語部分なのだが、だいじょうぶか。フレッシュネスバーガーから何か言われる可能性はないのか。草津にフレッシュネスバーガーがそもそもあるのか、うちの実家の町にはないぞ!という無駄な田舎対決になってきてしまうのであり、やはり新鮮な野菜はあまり火を通さずに塩だけ振って野菜本来の味を楽しんでいただきたいと武丸シェフが申しております(“ユラァ・・・!!”)



■東京V

TOKYO GLOCAL STANDARD 俺たちが、東京で世界の基準を創り上げる


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■意味■
我々ヴェルディが、東京(TOKYO)という地域(LOCAL)で、世界(GLOBAL)の基準(STANDARD)となるサッカーを創造する。
GLOCALという造語には、東京という地域(LOCAL)から世界(GLOBAL)を目指す意味が込められている。


・総合点 5.0点
・アンチフットボール点 6.5点


なんかわるそなやつは大体友達な語感。金ないのに大きく出たものである。2部リーグのくせに、「世界の基準となるサッカー」をクリエイトしてしまうという暴挙。諸葛亮いわく「ほかにすることはないのですか?」である。真面目な話、もうちょっと実力を伴ってからのほうが・・・と思わざるを得ない。こんな状態で大きいことを言ってるのがシャビ大先生の耳にでも入ったら、「フットボールをしてない」、「芝が悪い」、「アンチフットボールだ」、「先にアンチフットボールって言ったほうがアンチフットボールだ」「眉毛で決着をつけよう」と小一時間説教をさせるのが関の山である。大言壮語も場合によってはかっこいいが、あまりに大きいこと言うと夜郎自大になってしまうので注意されたし。



■千葉

絶対J1!


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 今シーズンのスローガンは『絶対J1!』です。様々な案が提案され取捨選択しましたが、クラブスタッフの考えと、私の考えが一致しましたので、迷わずこれにしました。
 ロゴについてですが、『絶対J1!』の「絶」と「対」の文字のところについているインクを叩きつけたようなデザインは「絶対!」という気持ちの強さを表現しており、毛筆で書いたような筆跡のエクスクラメーションマークは、躍動感と右肩上がりに『絶対J1!』という力強いメッセージが込められていると、デザイナーが語っていましたので、この場でご披露させていただきます。この『絶対J1!』という合言葉の下に今シーズンは絶対J1へ行きたいと思います。今年1年よろしくお願いします。


・総合点 6.0点
・ダイイングメッセージ点 7.5点


切実な話である。もうこんなこと言い続けて何年になるのだろうか。でも言い続けないと忘れてしまうので、言っておかないと。そんなメッセージである。しかし、デザインが非常に殺伐としていて、絶対のところがどう見ても血痕であり、多少の犠牲者を伴っても絶対にJ1に上がるんだ、という強い意識の現われということで、心強い。リーダーかくあるべしである。それとJ1編でも言ったけど、デザインの説明するのは非常にダサい。おまけに「デザイナーが言ってた」って、そんなん鵜呑みにすんなよ、社長!!ダーメだよ、せめて自分で考えた風にしないと!!笑



■横浜FC

+(プラス)ONE


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2012シーズンあと一歩届かなかったJ1昇格に向けて、今まで以上に横浜FCに関わるすべての人との繋がりを大切に結束して、昨シーズンよりもパワーアップし、チーム力、クラブ力をあげ、心をひとつに戦う。
そして、ONEには、No.1、only oneの意味もあり、山口監督オリジナルの横浜FCらしいサッカーで頂点を目指すという想いを込めたスローガンです。


・総合点 7.0点
・青春の握り拳点 7.0点


あと一歩のところで昇格を逃した昨年。足りなかったのはプラスワンということで、まことにキャッチーなフレーズ。ただ、プラスワンと聞くとどうしても「プププ、プロレスニュース! プラスワン!」を思い出してしまう俺はどう見てもおっさんであり、確実に全日本プロレス派である。まあなんかすがすがしい感じでよいスローガンである。



■富山

BREAKTHROUGH ~心ひとつに~


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 ブレイクスルーはビジネス用語で「進歩を阻んでいた壁を突き破り、現状を打破して一歩前進すること。またそのアイデアを思いつくこと」を意味します。
 また、「ブレイクスルー思考」という考え方がありますが、これは、目の前にある障壁(問題や障害物)に落胆することなく、障壁自体に価値を見出し、「順調な試練」として受け止めることによって成長の糧とする考え方です。
 2013シーズンのカターレ富山にはJリーグクラブライセンス制度下における「健全経営」や「入場者数」、「チーム成績」など大きな壁が立ちはだかって いますが、ブレイクスルー思考で突破していきたいと考えております。副題の「心ひとつに」は、大きな壁となるクラブ目標をチームやフロントだけでなく、 ファン・サポーターの皆様をはじめカターレ富山に関わる全ての皆様と心をひとつにして乗り越えて行きたいというクラブの思いが込められております。



・総合点 5.5点
・5秒で1億円稼ぐ点 7.5点


漂う自己啓発感。横文字と「思考」とか「方法」という組み合わせは自己啓発洗脳ビジネスの常套手段である。なんか説明文を読んでるうちに俺も外に全裸で飛び出してブレイクスルーをしたくなってきた。危ない。いや、でもなんか「障壁に落胆せず、順調な試練として受け止める」とかまじでキモいからやめて。そんでコピー的にも前半部分と副題が全くつながってないので、これはだめかも試練のだが、やはり成長の糧としていきたいものである。あとデザインがどう見てもB級アクション映画なので、急にジャン・クロード・ヴァンダムが出てきそうで注意が必要。



■松本

One Soul ~山雅スタイルへの挑戦~


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<コンセプト>
地域の皆様の力を結集して誕生した市民クラブ『松本山雅FC』。地方の市民クラブがJ1のステージを目指すにあたり、地方クラブ・市民クラブにしかできない独創的な「山雅スタイル」の経営と人材育成を創造するという願いを込めたスローガンとしました。



・総合点 6.0点
・我々は誰なのか点 6.5点


One Soulは去年からの継続でござる。その点はよろしいのではないか。ただ副題がちがう。去年は「プロフェッショナルへの変革!」だったのだが、今年は「山雅スタイルへの挑戦」になっている。もうプロフェッショナルになったってことでいいのかしら。そして、山雅スタイルとは何かという大きな問題が立ちはだかる。一体、山雅スタイルとはなんなのか、我々はどうしたらいいのか、どうやって闘ったらいいのですか、山雅さん!!「わたしは山下です」。すいませんでしたぁ!というわけで、自分探しもいいのですが、あんまり探しすぎるとインドの安宿で阿片中毒になる可能性があるので要注意。



■岐阜

岐阜力 FOR THE NEXT

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◆意図
2013シーズン、FC岐阜はチームスローガンとして、『岐阜力-FOR THE NEXT-』(読み:ぎふりょく)を掲げて、リーグ戦を戦い抜きます。昨シーズンは残留争いという苦しい状況を経験したFC岐阜。しかし、そんな中でもア グレッシブで岐阜らしい粘り強い戦いを見せてきた。小さな地域クラブでも、粘り強く戦い、勝機を見出して勝ち抜く強さ。そして、岐阜という地域が持ってい る可能性や底力、これが岐阜力だ。今シーズンは、FC岐阜と地域の岐阜力を結集して、リーグ戦の巻き返しを図る。

◆スローガンデザイン
『岐 阜力-FOR THE NEXT-』は、力強く冷静に戦うチームをイメージし、真っ直ぐな力強さをチームカラーのグリーンで表現した。また、FOR THE NEXTは、「次のステップ」、「次のステージ」を意味し、クラブ、チームとして、ステップアップを目指していきます。



・総合点 6.5点
・ほとばしる岐阜魂点 7.5点


もうご当地性ばりばりのスローガンである。あまりにもほとばしる岐阜愛のために、「そして、岐阜という地域が持ってい る可能性や底力、これが岐阜力だ」と広報さんも興奮のあまりに急にここだけタメ口になってしまっている。若さゆえの過ちというものなので、ここは見逃してあげたい。あと、リーグ始まってもいないのに「リーグ戦の巻き返しを図る」ってのは、マイナス思考過ぎる気がしないでもない。ただ、岐阜の成績的には「FOR THE NEXT」してる余裕はない気がするので、自転車操業的に我慢しないで岐阜汁をJ2に撒き散らしていくとよいのではないだろうか。



■G大阪

復活 ~さらなる進化を勝ち取るために~


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全てのタイトル獲得を目指し、新体制で臨んだ2012シーズン。
新たな未来への躍進を遂げるはずでしたが、ガンバ大阪にとって、忘れることができない非常に厳しいシーズンになりました。
クラブ史上初めてJ2のステージで戦うことになった2013シーズン。
目指すのは、スピードとパスワークを基本にした全員攻撃を継続し、そこに全員守備を加えたイマジネーション溢れるサッカーを進化させての、J2優勝・J1復帰です。
その道のりは決して簡単ではありません。1年でJ1復帰を果たすためにも2013シーズンは「ガンバ大阪試練の年」と全員で覚悟を決め、選手、監督、ス タッフ、後援会やホームタウン、スポンサー、そしてファン・サポーター、ガンバ大阪を応援していただいている全ての方の力を結集することが重要になります。
全員の力で強いガンバ大阪を取り戻し、J1の舞台に戻るためにも、
このスローガンを掲げます。
クラブの力が試される重要な1年。
今シーズンの目標は、J1復帰だけではありません。
再びJ1で優勝争いをするため、もう1度アジア王者に輝くため、何より応援して頂いている皆様の期待に応えるためにも、強いガンバ大阪を取り戻すこと。
これが大切だと考えています。
それも単なる復活ではなく、進化した上での復活です。
2012シーズンの轍を踏まず、新スタジアムが完成する2015シーズンには常勝チームとなるためにも、厳しい戦いとなるシーズンですが、新たなる礎をこの1年間でしっかりと築いてみせます。
そしてクラブとしても、多くの人々が構築してきたガンバ大阪の歴史に再び輝きを取り戻すため、新陣営と青と黒の誇りを持つ選手たちと共にこの試練に挑んでいきます。
多くの人々を魅了してきた『攻撃的なサッカーの進化と堅守』で、勝負強いガンバ大阪の復活へ――。
皆様の期待に応えられるよう、一丸となって全力で邁進してまいりますので、力強いサポートをよろしくお願い致します。



・総合点 7.0点
・あのーちょっと祖母が危篤でして点 8.0点


切実なスローガンである。とにかく復活したいという思いはサポーター、クラブ関係者の総意であることは間違いがないのであり、今の状況にシュートな一撃であろう。ただ、ただである。もういい加減言い訳が長いのである。必死か。俺が学年主任だったら二行目くらいで「言い訳すんな!」と鉄拳制裁食らわしてる。気持ちはわかる。確かにわかる。最多得点で降格したという状態から「俺たちこんなもんじゃねっす」という気持ちがあるのだろう。色々言いたいことも多いはず。ただ、そこはぐっと食いしばって、黙って結果で示すのが男の道である。見なさい、二川を!一年間合わせてもこんなに喋らないぞ!!男は黙って松下電器。電気ビリビリサッカーでJ2脱出を図って欲しいものである。



■京都

必昇


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2013シーズンのスローガン「必昇」には、"J1昇格へ向けて、クラブ一丸となり闘う"という強い意志が込められています。

・総合点 6.0点
・あの村を焼き討ちにしましょう点 6.5点


駄洒落系スローガンであり、手倉森監督狂喜乱舞である。必ず昇格するという強い決意が感じられるシンプルスローガン。ただ、その下の説明なのだが、さらっと読み流したのだが、「J1昇格へ向けて、クラブ一丸となり闘う」という意味が込められてるそうなのだが、え?込められてるの?と引っかかってしまう。後半はちがくないか。まあよい。また、このデザインは非常に怖く、なぜか画像部分に普通にマジ炎が使われており、これはどの寺を焼いた炎だろうかとドキドキものである。このロゴ同様に、京都はJ2を地獄の業火で包んで欲しく、最終的には自らの炎で焼かれてイカロス的に墜落していただきたい。



■神戸

トモニイコウ We walk together forever


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ヴィッセル神戸では、2006シーズンより、選手・スタッフ・サポーターが一丸となり、戦い抜き、目標を達成しようという思いを込め、「トモニイコウ。」というスローガンを掲げ、戦ってきました。
この精神は、今後も変わることなく、あらゆるシーンにおいて、選手・スタッフ・サポーター、そして神戸の街と共に歩んでいきたいと思っております。


・総合点 6.5点
・いずれ全部英語になる点 8.0点


継続スローガンで、非常によろしいですな。ステキ。ただ、三木谷しばき上げスタイルとは非常に異なったスローガンであり、単にまだ彼の目が届いていないだけの気がする。気付かれたら最後、必ず大変革が訪れるであろう。トモニイコウ部分が仕分けの対象になる可能性大。ただ、トモニイコウを英語にすると後半と丸かぶりしてしまうため、トモニイコウっぽく聞こえる英語に今のうちから変えておくほうがよい。具体的に言えば「Tom on the knee, he is a cow」であり、和訳すると「膝の上にいるトムは牛です」となります。



■岡山

なし?


どうもないっぽい。ただ、このクラブはなんか変なウィンターキャンプとかやってるっぽいので、言葉はいらないのです。ウィンターキャンプの模様はこの写真。ともかくすべてが間違ってる気がしてならない。綺麗なロープだろう・・・サッカークラブなんだぜ、これ・・・?日清あたりの新人研修でやりそうであり、ブラック企業丸出しである。そんな彼らにスローガンをつけるとしたら、「山を舐めるな」であります。

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■鳥取

強小五年 全力前進


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「強小」を掲げて5年目となる 2013シーズンのスローガンは『強小五年 全力前進』
とにかくやるしかない!という「決意」と、必ず前に進むぞ!という「覚悟」で邁進します。
「強小」・・・ガイナーレ鳥取の価値とは、強さと小ささの魅力の融合。鳥取ならではの人と人とのつながり、機動力、結束力を武器に、小さくとも強いプロスポーツ組織を築きます。


・総合点 8.0点
・圧倒的言霊点 8.5点


昨年は「強小四年 信頼」という謎のスローガンを残して息絶えた鳥取。今年はもっと意味のわかるスローガンに変えてくるだろう、鳥取語の日本語の相互交流や!と思ったところ、まさかの四年を五年に変えてきた。ふざけるな。ただ、我々にダヴィンチ・コード並の謎を残したワード「強小」の意味は「強さと小ささの魅力の融合」であることがはっきりしたのは収穫。「強い小学生」ではなかったんですね・・・(震え声)。しかも、実は掲げてから5年目、という。なんなのこの置いてけぼり感。そして、副題が去年は「信頼」だったのが、急にアグレッシブに「全力前進」。説明文にも「とにかくやるしかない!」という玉砕覚悟の文言が書いてあり、鳥取からすぐさまバンザイアタックをしそうなグルーヴが聞こえてくる。本州にバンザイアタックされると面倒なので、対馬あたりにどうでしょうか。ただ、ここまで色々書いたがこのスローガンに妖しい言葉の魅力があるのも否定できない。これはスローガンを超えたスローガン、宗教でいうところの教義に近いものがある。是非、鳥取には独立後に王朝を開いてもらって「強小八四五年、島根の蛮族によって滅亡」というように教科書に載ってもらいたいものである。覚え方は「隣国にはしごを外され、鳥取滅亡」である。ここテスト出るぞー!!



■愛媛

一丸 -ICHIGAN-


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2013シーズンの愛媛FCチームスローガンは、「一丸 -ICHIGAN-」。

選手、スタッフが一丸となってシーズンを走り抜く決意を表しました。そして、チームだけではなく、スポンサー、サポーター、行政など愛媛にかかわるすべて皆様と共に愛媛一丸!という意味合いも込めてこのようなデザインとなりました。

一つの大きな塊となって、みんなが同じ目標、方向に向かって進んでいきたいという思いを込めたスローガンとなります。


・総合点 6.5点
・パクリじゃなくてオマージュ点 6.5点

去年はバルバリッチ監督の母語にあやかってクロアチア語のスローガンだったのだが、成績不振によって追放したので、今年は日本語になりました。一丸というわかりやすいスローガンでデザインも丸をイメージということでけっこうよいのではあるが、しかし重大な欠点が。いかんせんJ1編を見た人は気づいているかと思われるが、広島と思いっきりかぶってしまった。どちらが先にやったというのはおそらく新体制発表の日付を見ればわかると思うのだが、たとえそれで明らかになったとしても、「うちのほうが先に発注かけてましたー」「うちは腹案として年温めてましたー」「いつからですかー、何時何分何秒ですかー」という泥仕合になることは必定。そうなるとやはり相手はJ1優勝チーム。力関係から押し切られてしまうし、間違えて久保が乗り込んできたら話が通じるはずもない。というわけで、「これはパクってないです、リスペクトでオマージュでインスパイアでピンクスパイダーで空が見えるのに」で乗り切っていただきたい。



■徳島

跳動~KEEP GOING FORWARD 2013~


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2012シーズンは小林監督のもとJ1昇格という目標に挑みましたが、苦しい1年となりました。
しかし、これを今シーズンの飛躍のための糧として、タフにチャレンジする姿勢をテーマとし、大きな目標に向かってジャンプアップしていくために『跳動』という言葉をメインスローガンとして掲げました。
そして、絶えず前進し続けていくことを表現した『KEEP GOING FORWARD』はクラブの歩む姿勢として今シーズンも継続することといたしました。
徳島に関わる全ての人々の力を結集し、四国初のJ1クラブを誕生させるという大きな目標を成し遂げるべく、攻守ともに連動しながら躍動感溢れるサッカーを お見せできるように『跳動~KEEP GOING FORWARD 2013~』のスローガンのもと1年間闘ってまいります。



・総合点 6.5点
・空目点 6.0点


昨年は渦潮マークが象徴するように迷走の果てに昇格失敗。今年は寄り道してる暇などない!とばかりに、渦潮マークはやめて一直線に路線変更。斜め上に行ってるのが多少きになるところではあるが、もうこの際気にしないことにする。そして、ここも「FORWARD」である。Jのチームはこのフレーズ好きだな。日本語に直すと「前へ」ということなので、明治大学ラグビー部のように愚直に地の果てまで前進して帰ってこないで欲しいものである。そして、「跳動」という造語。造語ってハマるとかなり新鮮だし、印象に残りやすいのだが、センスがかなり必要になる。跳動はダイナミックな感じでいいと思うのだが、いかんせん躍動と字がすげえ似てるので、間違えやすい。なので、「跳動(躍動ではありません)」とすることで手を打ってはどうだろうか。



■福岡

一燃蜂起 2013福岡ヂカラ


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一から燃える。
まず原点にある、福岡を拠点としてサッカーができる歓びを胸に、全試合、
サポーターといっしょに燃える時間を過ごす一年にしたい。
そして、蜂起する。
スタープレーヤーが引っ張るのではなく、蜂が一斉に巣を発つように、
全選手、全スタッフ、全サポーターが一丸となってJ1 へ向けて飛び立ちたい。
という想いを『一燃蜂起』に表現しました。



・総合点 7.0点
・チャカとポン刀持ってこいやぁ!点 7.5点


造語ダジャレ系である。しかし、説明分にあるとおり「一から燃え」てしまってるが、大丈夫か。さすが修羅の国・福岡である。やはり一番効果のある作戦は頭から、それで自分たちが多少延焼しても構わないというリアリスティック路線。さすが普段から命(タマ)の奪い合いをしている者の言葉は重みが違う。後半は蜂起である。大丈夫か。福岡県では「蜂起」とか「集合」とか口に出した瞬間に県警にしょっぴかれると聞いたのだが、そこは話は通ってるのだろうか。ただ、スローガンとしては、自チームのキャラである蜂に合わせた一見さわやかな外面の裏に、他チームに対して「叩き潰してやる」という暗喩を含んでいるという非常に複雑でいいスローガン。すいません、お金払うんで許してくれませんかね、あ、はい、すいません、靴下にもあります、千円です、千円、いえ、靴の底にも一万円あります、すいません。



■北九州

一新


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・総合点 6.5点
・J1行くと魂が腐る点 6.0点


もう言葉どおりである。チームの大半の主力を放出、メンバーの7割が入れ替わるという今年の状況に、これ以上ふさわしい言葉あるだろうか。いや、あるにはあるのだが、「瓦解」とか「出血大放出」とか「石油王が買ってくれないかな」なんてのはスローガンに出来ないわけで、「違う、これは意図的にそうなったんだ!」というポジティブ脳変換を行うと、「一新」くらいしかステキな言葉がない。この言葉を選んだ北九州広報に敬意を表したい。ただ、いかんせんJ1昇格基準を満たすまではこの破壊と再生が毎年起こる可能性もあり、その度に「革新」、「再生」、「リフォーム」、「リスタート」など使ったとしても、いずれ弾が尽きてしまう。ここはそれをさらに逆手に取ったスローガンで、昇格できないことを売りにしていったらどうか。「J1はブルジョア」、「J1にいったチームの親戚には三年以内に不幸が起きる」、「J1はシックハウス」などと積極的にJ1ディスをしていただき、北九州市民がJ1に石を投げるまで教化していただきたい。J1に行きたいと思ったことがない人だけ石を投げなさい!



■長崎

飛翔


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・総合点 4.5点
・天空の出島点 6.5点


今年から参戦の長崎。合言葉は飛翔である。文化祭か!非常に一般的なキーワードであり、フレーズ事態に力がない。言われて二秒後には忘れる自信がある。もうちょっと引っ掛かりのある言葉を使うとかしないと、スローガンを掲げる意味がない。そう思うと、去年の草津の「龍翔」の優秀さと言ったら。特攻の拓世代のハートを鷲掴みにした上に、一般人の心にも残る。長崎にはやはりそういうスローガンを残して欲しい。それでもどうしても飛翔を使いたいということであれば、一案としてはご当地性を生かして、「皿うどんが飛翔、チャンポンも飛翔」というのはどうだろうか。または「グラバー邸が飛翔 坂本竜馬は振り落とされた」という風にすれば、急なスピルバーク的展開にSFファンもご満悦、天空のグラバー邸ということで、ジブリファンも大満足である。サッカーが関係ないという難点があることは、この際目をつぶって、さあ、I Can Fly!!!



■熊本

絆 with us ~180万馬力~


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熊本県民180万人の馬力で熊本がひとつとなり、共に、日本一ロアッソ(熊本)愛あふれるクラブづくりを目指します。また、県民の代表としての誇りを持ち、今シーズンを戦います。

・総合点 4.5点
・ハードコア県民点 7.0点


絆、継続である。大震災以来列島を席巻してきた「絆」であるが、もうちょっとダサくなってきているという事態。いいのか、継続して。去年は続けて「One heart」だったのだが、今年は「with us」でさらのJ-POP臭が強まった。ぺろっ、ん、これは中田ヤスタカの味だ!しかし、今年はそのあとが違う。急に「180万馬力」である。どうした、広報。だいじょうぶか、ちょっと長めの休みとるか。熊本県民は180万人いるそうだが、馬と同等の力を発揮できるという並はずれた身体能力が確認された。もしくは、熊本県民は全員馬であるという仮説も成り立つ。今までJ-POP臭がただよっていたのだが、急にハードコア路線、言うなればJリーグのマキシマムザホルモンになってしまった。このアンバランスさがスローガンに好影響を与えているとは言えず、「ワーオ唐突ぅ!」という印象が際立ってしまう。ここはやはり来年は急激に演歌にでも舵を切って、「太平燕恋しぐれ」とかで熟女たちをじゅっくじゅくにしてもらいたいものである。




いろいろやり過ぎた気がするが、後悔はしてない。してないけど、いろいろごめん。ごめんね、愛してるよ、J2・・・。

というわけで、各賞の発表だ!


■優秀スローガン賞 山形

信 進化 深化 神化


■復活できらほんとにいいですね賞 G大阪

復活 ~さらなる進化を勝ち取るために~


■最早スローガンではない、魂だ賞 鳥取

強小五年 全力前進





来年もこの調子で頼むぜ、Jのみんな!!