■感想■2012 J2第1節 千葉VS山形 「3回目の期待感」 | picture of player

■感想■2012 J2第1節 千葉VS山形 「3回目の期待感」

3年目ーの昇格なーら許してあげーるわ。
ということで、J2開幕戦です。
もう上がれよ。千葉。


■千葉2-0山形
■感想
・もう何度目かのリスタートか、という千葉。4-4-2で、キーパーが岡本、DFが右から坂本、竹内、大山口、武田。ボランチがダブル佐藤、右が兵働、左が伊藤。2トップが深井と藤田。J1バリバリのレギュラーだった大山口の加入が大きいですな。
・対する落ちてきた山形は攻撃的にいくそうで。フォーメーションがよくわからんが、4-3-3?キーパーが清水、DFが右から小林752号、西河、前田、石川。清水は髪型が文化人。中央3枚が北村、宮阪、船山。トップが真ん中に萬代、2シャドーがぬか喜び中島と山崎。山崎と中島がふらふらといろんなところに顔を出す感じ。監督は懐かしの元鹿島・奥野さん。
・千葉の新ユニフォームが衝撃的なくらいださい。てんかん誘発なので、注意!
・前半は落ち着かない展開。千葉は綺麗な2ラインからプレッシング。2トップが深井&藤田という無尽蔵コンビなので相手CBに襲い掛かるのかと思いきや、ハーフラインくらいまではほっといてる感じ。ただ、戦略としてはそうなのだが、深井と藤田は開幕で体力が有り余ってるのか、時々無茶苦茶な深追いをしていた。
・攻撃時の狙いは深井、藤田が幅広くボールを受け、そこを起点に押し上げていく。特に藤田のポストプレイが決まったときはチャンスになっていた。元々ランニングプレーヤーである藤田はそんなにポストがうまいわけでもなかったが、かなりの回数ボールを受けて、成功率も高かった。ただ、その後の捌きは要訓練。ここがもっと決まるといいのだが。
・また、兵働と伊藤がサイドに起点を作りながら、細かいパス回しも披露。その間に上がるサイドバックの2人がいいクロスを上げていた。これが攻撃時の大きな一つの狙いか。武田はレンタルだが、クロスがうまい。坂本は何歳だ。やたらと元気だ。
・山形の攻撃は狙いがよくわからなかった。ひいてくる山崎が受けようとするのだが、割と簡単に千葉につぶされる。中盤もさっぱり繋げず、サイドバックからのアーリークロスが中心だった。そこを中島ががんばって裏で受けるのだが、当然ぬか喜び。萬代もほとんどボールに触れず。攻撃的といってはいるが、これは点が入らないZE!あと中島はマジで髪切れ。
・その中でも新人の宮阪君は中心になれる存在。テクニカルで落ち着いてる。でも、ボール受けに行ってるのに、ばんばんアーリークロス放り込まれて無視されていた。こ、これが山形名物新人イビリか・・・!(違います)。真面目な話、彼にボール捌かせる仕組みを作らないと攻撃にならん気がする。
・前半終了。運動量が全体的に多い千葉が優勢。ただ、連携がまだまだで意図のある崩しがあまりない上に、サイドを崩してもシュートまで持ってけることは少ないので、押してる割にはチャンスは少ない。山形はどうにかしないと、何も起こらなそう。特に北村と船山がほぼ行方不明。


・後半開始。山形は4-4-2に替えた模様。左に中島を下げ、右のアウトサイドに北村を出した。
・しかし、それが効果を見せる前に、やられる。開始直後、武田のクリアを、深井がコントロールミスだかなんだかよくわからん長いドリブルを自分でスライディングカバー。グラウンダーのクロスを藤田が簡単に決めて、先制。深井の脚力は完全な飛び道具。キレキレですな。
・それからは山形がちゃんと繋いで攻撃をしようとするのだが、中央のダブル佐藤の寄せが非常に早くてタジタジ。また兵働、伊藤も積極的に守備をするのでかなりあっぷあっぷ。時折中島が異常に頑張って前に進むのだが、竹内&大山口に完全シャットアウトで、ぬか喜び。とりあえず髪を切れ。
・おまけに船山、宮阪の中央ではフィルターがしおしおで、兵働、伊藤、藤田、深井に好き放題にやられる。業を煮やした奥野さんは61分、まったく存在感のなかった北村に代えて秋葉を投入。船山をサイドに出した。と思いきや、そのまま秋葉がサイド。なぜだ。
・千葉はその後磐石の試合運び。守備に重点を置きながら、時折深井と藤田を生かした攻撃を繰り出す。遅攻でも、運動量も落ちず、うまくパスコースを作ってボールを渡さない。まあ、前述のとおり、そんなにチャンスはできないんだけど。
・20分、武田のクロスを藤田が再び飛び込んで左足で加点。山形CBは全く藤田の飛び込みに対応できず。二度おんなじ形でやられました。
・これでほぼゲームは決まり。山形は伊東を入れると少し活性化したが、焼け石に水。千葉は荒田を投入するも、追加点は取れず。
・やはり最後まで目立つのは中島。常軌を逸した運動量でボールを受け、あるいは相手ボールをかっさらい、惜しいところまでいくのだが、全くシュートが入らない。パラグアイのバルデスに似てる。俺たちの中島。がんばれ、中島。そして、髪を切れ。
・萬代と山崎がずっと行方不明。
・福岡から加入した田中が深井に代わって出場。ツーブロックでロン毛を縛るというビジュアルが並々ならぬエグザイル感を醸し出しており、やはりスピードスターには、こういう押し出しも必要なのだと再認識。そういえば、ツーブロックってサッカー用語みたいだね。「後半からお前らツーブロックで守備固めろよなー!」
・その田中の盛んな裏への飛び出しを全く無視する坂本。
・最後に小山口を投入して、試合終了。開幕戦勝利ー!


・千葉はそれなりのチームを作ってきた。全員が運動量豊富に守備に駆けずり回り、遅攻では伊藤、兵働を中心にして、サイドに人数をかけて崩して、フィニッシュまで持ち込む。速攻でも深井、藤田が大きな武器になる。去年のオーロイ・深井の四次元殺法よりはだいぶよくなったのではないのでしょうか。いい意味で普通のチームになってきた。
・新加入では藤田が非常によい働き。受けて捌いて、この試合ではフィニッシュも決めた。顔を出すタイミングがよく、中心になれそう。なんでこの人を去年全然使わなかったんだろう、赤帽子は。
・兵働もパス回しの中心としてボールに触り続けた。大山口はピンチがほとんどなかったが、落ち着いたボール捌きでゲームを作っていた。本当に大山口の加入は大きい。あと、武田はクロスがうまい。トップスピードのまま鋭いクロスを上げれる。
・それと佐藤βも淡々と中盤で潰して捌いてを繰り返していた。W佐藤は非常に地味だが、J2ではかなり守備で効きそう。荒田は顔見世のみ、田中は千葉のチューチュートレインになれるか。ならなくていい。
・サイドを崩して中にあげて、それでどうするの?という課題はあると思う。藤田はいいのだが、深井はクロスへの入りが下手というかそもそも入ってこないし、崩した回数ほどチャンスにつながっていない。オーロイが戻ってきてもあくまであれは飛び道具だし、米倉も怪我。
・今後は伊藤、兵働が中でも仕事をして、フィニッシュに直結する崩しを中央でできるようにならないと。個で崩せるスーパーなタレントはいないのだし・・・と思いきやレジナウドがそれになるのか。だれなんだ、レジナウド。サイドハーフというかウイングなんですな、この人。ウイングなんてとってどうすんの。
・ただ、去年の停滞感と比べると、非常によろしいのではないでしょうか。まあ昇格とかはまだ論ずる段階ではないのだけど、今年こそはと期待してしまう。ということを過去2年繰り返している!なぜだ!
・山形は時間がかかりそう。パスを回そうにも軸は新人の宮阪くんで、かなりタイヘンそうだった。そして、繋ごうとすると守備が破綻してしまう。地味に守れて繋げた佐藤を千葉に出してしまったのはあまりにも惜しい。ひき篭っても前線にスーパーなタレントはおらず、頼りになるのがザ・ぬか喜びでは、昇格はかなり厳しい。あと山崎がほとんどプレーに関与できなかったのは、このチームにおいてかなりきつい。かと言って、ハイパーブラジル人買う金もないんだよなあ。
・今後の注目点は清水と中島の髪型マッチレースです。清水はバイオリンうまそう。