日本代表新顔たちの肖像~2008夏~ | picture of player

日本代表新顔たちの肖像~2008夏~

まだこのブログは死んでない!
ジャイアン死んじゃいやん!
というわけで、遅まきながら日本代表新顔&久々を紹介でぇす。好きな魚は鯖でぇす。


■中田(非旅人)(鹿島)
スイスのヨーデル地獄から、おもむろに戻ってきました中田くん。おそらくDFとして使われるんだろう。そろそろ中盤を駆けずり回るのも辛い年になってきたし。ここ最近のプレーの印象は全くないけど、実際どうなんだろ。鹿島では補欠だし。そもそもそういう選手を呼ぶほうがおかしい気がするが。しかし、ヨーロッパでタイトなフィジカル勝負を学び、持ち前の知性に磨きをかけて帰ってきたと信じたい。ただ、単純に今ではすべての面で阿部のほうが上の気がしないでもない。

■高木和道(清水)
初ではないけれど、紹介しそびれてた気がするんで。清水の誇るツインハンマーの一角。去年の空中戦勝率は65.8%と、とにかく空中戦は強い。青山と二人で自陣ヘッドクリアランキングをワンツーフィニッシュ。なにそのランキング。ただ、足元はしおしおのぱあで、足もそれほど速くない、っつうか遅い。クラシカルCB。まあ、トゥーリオのバックアップに、と思った寺田がさらに怪我に泣いているので、その代わりかな。岡ちゃん、好きねえ、こういうタイプ。

■阿部翔平(名古屋)
インテリサイドバック。足元に柔軟性があり、名古屋の組み立てにおいて非常に重要な役割を果たす、Jでは異色なサイドバック。タイプとして似ているのはニクラス・イェンセン、って誰もそんな奴知らん。ともかく、攻撃に特徴がある彼だが、守備も悪くない。さすがに3バックの一角をやらせるのは無謀な気がしないでもないが、171センチの身長の割には競り合いも意外に強い。スピードはあんまりない。ただ、超レアものの左利き。クロスもうまいし、中々面白い選手だと思う。しかし、チームに合うかというと非常に疑問。岡田さんの日本代表ではサイドバックに膨大な運動量とスピードが必要となるが、彼はフィットするのか?答えはノン。監督代わるのを待ちましょう。

■村井慎二(磐田)
足折られて以来、超久々選出の村井くん。磐田では千葉での全盛期に近いキレキレな動きを披露。完全復活の状態での選出も納得。サイドバックで突破できる、数少ない人材。安田の守備は論外なので、岡ちゃんにはサイドバックとしては扱われていない。よって、長友との争いになる。ただ、あのサイドバック酷使戦術を耐えられるのか。突破に行く頃にはへろへろ、という気がしないでもない。この人も左利き。そんなに右利きの左サイドバック嫌いか。

■青木剛(鹿島)
一番びっくりしたが、一番妥当な選出かもしれない。アテネ五輪予選では主力として扱われながら、最終的にはメンバー落ちして、惨劇を味わうことすらできなかった。きっと人間力で劣ってたんだと思うが、アメリカだったら訴訟ものの使い捨て。ただ、その後鹿島ジーコスクールで臥薪嘗胆の日々を送り、見事晴れの舞台に返り咲いた。以前より対人守備には優れていたが、中盤の底でやることで徐々にバランス意識も芽生えてきた。また、以前は恐ろしく狭い角度しか視野がなかったが、中盤で360度を要求されることで、広いとは言わないまでもそれなりの視野を確保。自慢のロングフィードも生きるようになってきた。おそらく中盤の猟犬枠だろうが、啓太、今野にはない高さも持っている。このまま代表に定着する可能性もある。ただ、顔はゴリラに似ている。

■小川佳純(名古屋)
サプライズ名古屋の立役者の一人。スピードも特にないし、ドリブルがうまいわけでもない。キャノンシュートがあるわけでもない。取り立てて何かが優れているわけではないのだが、彼がいないと名古屋の攻撃はボンボヤージ。特徴は判断の早さとオフザボールの動きか。するすると抜けてきてゴール前のシュートチャンスに絡むことができる。羽生ほど神出鬼没なわけではないが、彼よりも足元があり、なおかつ体がでかい。細いけど。課題がシュートを決めることなのは、羽生とも一緒。今のこねこねドリブラーオリエンテッドな前線にこういうタイプを一人置くのもいいんじゃないかしら。たぶん使われないけど。

■工藤浩平(千葉)
姉崎のマラドーナがついに代表初選出。チーム状態はべろんべろんだが、それでも奮闘する彼の姿が目に止まったのか。マラドーナと言われてはいるが、特徴はやはりパス。一試合に一本ははっとするような美しいパスを出す。また、以前は典型的なテクニシャンだったが、最近は膨大な運動量を見せ、前線への飛び出しやディフェンスでファイトもできるようになった。このまま代表に定着するのは難しいだろうが、代表ソープで一っ風呂浴びて、変われるか。残念ながら、顔は次長課長の次長か課長のほうに似てる。

■金崎夢生(大分)
大分のムーたんが初選出。五輪代表にはすっかり無視されてしまったが、まあいいんじゃねえの。ボランチが本職だが、今季は梅ちゃんが抜けたために、トップ下にコンバート。その攻撃性能をいかんなく発揮している。アイデアが豊富でやんちゃ心溢れる中にも実効性があり、まったりとしていてそれでいてしつこくないしゃっきりぽん。何を言ってるか自分でわからないが、ともかく若くて才能があるのだよ。あと、ボランチやってたから守備もそこそこできる。それと、体が割とでかいのはこの手のタイプには珍しい。ともかく、将来のための投資。柏木と切磋琢磨してください。

■大黒将志(東京V)
なんとたった二試合で代表。いいのか、そんなんで。二年間のトリノ旅行を経て、元祖得点ジャンキーが戻ってきた。見てないからどうなってるかはわからんが、まあ、成長はしてないと思う。ただ、オフザボールで最高質の動きをすることができるのはいまだに彼だけ。いいか、大久保、オフザボールってDFラインの後ろにまっすぐ走るだけじゃないんだぞ。その高質な受けの動きで、勝負はPA内。まだ錆付いていなければ、確実に武器になる。ただ、特異な選手であることは間違いがないので、使いこなせるかどうか。顔は俺の従兄に似てる。


とまあ、こんな感じです。あんまり意図も脈絡も感じない選手選考なんだけど、まあ、キャンプだしいっか。夏のフェスタ。というか、柏木にせよ、金崎にせよ、五輪年代が選ばれてるのが気になる!という人もいるだろうけど、まあチームコンセプトが違うし、枠もあるし、しょうがないんじゃね。ていうか、A代表と各年代でコンセプトが違うこと自体が問題だとは思うけど。まあ、そこらへんの細かいところについては流していこうぜ!五輪代表にOAがいないとか、横浜FM絶賛逆噴射中とか、大雑把にいかないとめまいがしてくるしね!