写真洗浄 | red_mugのphoto日記

写真洗浄

とても筆が遅いので、昨日のことの日記なのですが。。

 写真洗浄ボランティアというのに参加してきました。
東日本大震災での津波の被災地で、がれきの山の中から回収されてきた写真、
アルバムを洗浄して返す、という活動です。

 過去に4回参加しています。1回は被災した現地(宮城県亘理郡山元町)、
次の1回は羽田空港(ANA/ハートプロジェクト)、そして残り2回は、
今回も参加した団体 富士フィルム/3331 です。

末広町駅近くにある3331という施設が、富士フィルム(株)の協力で運営しています。
3331というのが未だにどういう組織かよくわからないのですが、、、

http://www.3331.jp/

芸術関係の組織のようです。
 場所自体はもともと中学校だったところで、中は大小いくつかのギャラリーになっています。
ちょうど10/12まで一番大きなギャラリーでレンズメーカーのTAMRON主催の
写真展をやっています。PHaTPhotoのテラウチマサト先生とか、有名な方も出てますね。

 校舎の教室、備品も揃っていると、環境は良いのですが、
被災から7ヶ月がたち、洗う対象の写真がだいぶ傷んできていました。

 写真は基本紙なので水に弱い… のは確かなのですが、
実はもっと強敵なのは、バクテリアです。
 最近のデジカメで撮ったのをインクジェットでプリントしたのはまた
事情が異なるのですが、フィルム写真をお店でプリントした写真は、
ざっというと色素をゼラチンで固めた構造をしています。
海水や土を被った写真は、バクテリアにゼラチンを色素ごと食べられてしまい、
色を失っていきます。
また、紙/ゼラチンにはカビも生えてきます。
梅雨と夏が過ぎてしまったこの時期、写真は
かなりのダメージを受けています。

 が、写真洗浄はほんとに多くの団体が、多くのボランティアの方々が手がけてきたにもかかわらず、
この時期になってもまだ、新たに見つかるのか、倉庫にたまっていたのか、
洗浄すべき写真があるのです。

 写真というのが、どれだけ多くの人にとって、身近な生活の一部となっていたのか、
改めて感じました。

 正直なところ、昨日も救えた写真はたくさんありましたが、
救えない写真もたくさんありました。

 出来るだけ丁寧に洗ったり、先にデジカメで撮影して複製する道をとったり、
洗わないことにしたり(バクテリアを取り去らないので劣化が進むことになります。
全く無くなる前になんとか持ち主に戻る道です)、いろいろ出来ることはします。
しかし既に色が無くなり真っ白になっているもの、
カビや食い荒らしで色がめちゃくちゃになっているものなど
どうしようもなくなっている物もあります。
このような写真たちは、後日供養することになっていて箱に集められます。

 が、一方で助かった写真、 ちゃんと残っているのから、かろうじて人物の顔だけ残っているもの
まで様々ですが… もどんどん干し場にならび、ポケットアルバムにおさめられ、
被災地へと送られていきます。

 写真で残った想い出が、復興のチカラになりますように。。

3331での活動は10/23まで続けるそうです。
土日平日含む毎日、朝の部昼の部夜の部に分けて活動しています。

被災地写真洗浄ボランティア:3331 Arts Chiyoda
http://www.3331.jp/schedule/001194.html

興味ありましたら、参加してみてはいかがでしょうか?
僕は、10/13,20 (木)の夜の部、 10/16,23(日)の朝と昼の部に参加予定です。