M.A. Q13
あとは終幕を残すだけ。ヒロシとマリコを恐怖のどん底に落とし入れなきゃ意味がないでしょ。ビルと私は大学へと赴いたわ。私の姿を捕らえた厭らしい視線の数々。「あっ、レイプされた女だ」とでも思っていたんでしょうね。全然気にならなかったわ。だって私は、ひろ子ではなくマリアなんですもの。(CHUCKLES)
手に包帯を巻いたヒロシと、腕を組んだビルと私の姿を不思議そうに見遣るマリコの姿を、馬鹿どもで混み合った食堂で発見したわ。「久しぶりね。あら、怪我でもなさったの?」彼は何も言えやしなかったわ。数秒間私を睨み付けると、負け犬らしく尻尾を巻いて逃げていったわよ。(DERIDES)「ヒロシの彼女のマリコさん、こちらは私の彼のウイリアムよ」マリコは気まずそうに「初めまして」ってビルに言ったわ。「あなたには言っておいた方がいいわね。あのね、あなたが12回も寝たビルと私はあるウィルスに侵されているの。あの治らないヤツ」観衆がざわめく中、馬鹿女の顔が急激に青褪めていったわ。「セーフセックスしなきゃ駄目よ。ナマでアナルだなんて、もってのほかだわ。汚れた女には豹柄が似合うわね。アア、イクー、コワレチャウー」マリコは交尾を邪魔されたマントヒヒのような形相で私に突進してきたわ。でも可哀想なことに、彼女は指一本私に触れることができなかったの。ビルの大きな手がマリコの頬を思いっきり引っ叩いたのよ。愚かな女は床に倒れて、一人で悲劇のヒロインごっこを楽しんでいたわ。(GIGGLES)
M.A. Q14
マリコはただの通過点に過ぎないわ、ウィルスのね。医学用語で言えば、媒介よ。たっぷりと時間をあげたわ、ゴムなし好きの奴等が何度もセックスできるように。ヒロシは小指を失った代償として、マリコから死の卵を貰ったのよ。(GIGGLES)
すぐにビルとは別れたわ。利用価値がなくなったもの。計画を実行した芦屋で生まれた女は、故郷を捨ててこの街にやってきたの。「ひろ子ちゃ~ん」って、ブスに呼び止められることもなくなったわ。