M.A.

 そうよ。(GIGGLES)好きだわ、その言葉。(GASPS)思い出しただけでこんなにゾクゾクするわ。アソコもグチョグチョになってしまいそうよ。(CACKLES)

 私の華麗なる復讐劇の第一幕は男探し。金次第では平気で親をも殺せる危険な男を見つける為に、夜の街を彷徨ったわ。それほど時間はかからなかった。丁度いい男とクラブで知り合ったの。ウイリアムっていう白人よ。危険な匂いがプンプンしてたわよ。彼は際立ってハンサムというわけではなかったけど、馬鹿な女が好意を持つには充分な容姿と肉体を備えていたわ。

 私、彼と寝たわ。まずは親密な関係になっておいた方が好都合だと判断したからよ。私のようなとび抜けていい女、いくらセックスの玩具として白人が重宝されるこの国でも、滅多にお目にかかれないはずよ。私は彼に餌をあげたの。麻薬よりも常習性の強い餌を。

 セックスの際、彼にコンドームを使用するように促したわ。だって私、あのターミナル・ディジーズに罹っていたもの。そうしたら、彼もそうだって。それを知っていながら、毎晩違う女と寝てるんだって。さすがに上手だったわよ、場数踏んでるから。(CHUCKLES)私もかなり奮闘したわ。彼に何度も頂点を見せてあげたわ、体のあらゆるパーツを駆使してね。

 ベッドに素っ裸で横たわったまま、私は彼にビジネスのオファーをしたわ。当初の目的はヒロシの小指を切断すること。指が足りなければ、ピアニストとしては致命的でしょ?(GIGGLES)でも、ビルが病気持ちだってことが判明したものだから、少し付け足しをしたの。まずはヒロシの女、マリコに病原体を植え付けるの。普通に知り合ってセックスするだけよ。レイプじゃないわ。それで二百万の報酬。それから、ヒロシの小指に三百万。彼は即オッケーよ。