M.A. Q24
まず見ないわね。監督の自己満足的な作品が多いから。ちょうど一年くらい前になるかしら。すごく流行っていた邦画があったじゃない?タイトルを口にするのすら躊躇う駄作。待望の映画化とかって言われて、すごく話題になっていたわ。テレビのドラマで人気があったらしいの。私は知らなかったけど。「たまには邦画でも見てやるか」的なノリで私は映画館に足を運んだの。夜中だというのに超満員。若いカップルが多かったわ。一人でいったものだから、かなり肩身が狭かった。映画が始まるとね、それまでざわついていた館内が水を打ったように静まり返ったの。そして始まって早々、観客達の示し合わせたかのような笑い声。私は顔を顰め、上映15分にして館外へ。無駄な金を遣うのはよしとしても、無駄な時間は費やせないの。
ああいった映画が流行ってしまうのは、この国には単純な脳ミソ汗人間が異常に多いからよ。私達のような人間が侮蔑する大衆的すぎる笑いや、稚拙な感動。そういったもので、彼らは爆笑、号泣できるのよ。プラス、脳ミソ空人間の存在。社会現象が頻繁に発生し、浸透していくのは彼らのおかげよ。自分の意思を持たないから、皆が「面白い」なんて言ってるのを耳にしてしまうと、面白いものなんだって思ってしまうのよ。「〇〇さんが面白いって言ってたから、きっと面白いはず」「あ、面白いかも」「あ、あ、あはははは。お、面白い」(SNEERS)