弟子‥

一人だけ


強烈な弟子がいた

こいつは極めて不健康

不器用で

いつも

くだらない‥(笑)


小心者で

神経質‥完全なシックである


しかし

こいつが持って生まれた

「美学」

「ファンタジー」

「完全主義」


まぁある意味


「哲学」‥



本当に恐ろしい力を

秘めていた‥


『表』に出すと

客が寄り付かない


『コレは

眺めるモノで

使うモノではありません』


‥俺はいつも思っていた


エキゾチック過ぎて

つまり

売れない‥


売れないモノは悪いモノ

ビジネスは時に


天才を殺してしまう


馬鹿な話しがあるのだよ

(笑)

おそらく

本人と俺しか



『天才』だと思って

いなかったろうに‥


見方によっては

悲劇的だが


決してそうではない


俺が認めたという事は


周りだって実は

感じていたに違いない‥



さぞみんな

怖かったろう(笑)‥


明らかに奴ら

お互いが異種過ぎて‥

いずれどこかの世界で

化けるだろう‥コイツは

‥確信している



こんな奴らもいた

テメエの才能が

どんな大きさなのか

分かんない


‥しかし俺が思うに


絶対『普通じゃない』‥！

そのセンスとテクニック

腕と心‥

しかし


金の卵を割って喰ったのは

「女」だった‥(笑)

まぁよくある残念賞だ


ビックリもしないが


守れなかった俺が

情けない‥


なんと言っても


『武器が違う』

(笑)‥もう遅い



こんな奴もいた


正真正銘の馬鹿


ブランド真正馬鹿ね(笑)


だけどコイツは

居るだけで金をやれたよ


だって

ラッキーボーイじゃん！

(笑)今でも大好きだよ



資本家が

黙って俺に数億

預けてくれたら


こいつら集めて

焼き直し

叩き込み直して


金で磨いてやりゃあ


一年で数十億稼げるだろ


(笑)


とんだ金のなる木が

瞬時花咲かして

実をつける事だろうにな



時代も悪いけど

一番悪いのは

資本家の眼力じゃないのか

投資投機は画面を

眺めるもんじゃないんだよ


悪いけど違うんだな

生の話しを耳で聞き

鼻で臭いを嗅ぎ分ける

事とじゃないですか


まあ それが俺の流儀だ


本当のスパイの情報

伝達方法は多分いまでも

超現実的だったりして


パソコン情報なんて

カモフラに決まってるさ


本当に大切な極秘情報

スパイの「頭」んなかに

しまってあって


伝達方法は原始的


(笑)だって一般人の

パソコンなんて

スパイよりオタクのほうが
巧みだったりしたら

武器にならないでしょうに

(笑)アナログなんだろ


まあスパイなんて

ピンキリでさ


うちなんかでも2人いたさ

全部調査したが

逃げ道は残して遣ったはず


つまり

だいたいみんな分かっていたんたよ


(笑)


金と時間は掛かったが

一応真実は了解していた



言わないだけの事なんだ


大将って


だから孤独で無愛想だろ


(笑)腹が一杯 なだけだ



ああ疲れてしまった


誰かアシスタントで


俺んとこ手伝えよ



とりあえず


‥『話』だけでも

聞いてやるからな



ただし


座ってサシの話し合いだ

覚悟して連絡してこいや


(笑)レッドムーン後藤