実録連合赤軍 | Mr.REDMOON 後藤惠一郎オフィシャルブログ K-GOTO'S EYE Powered by Ameba

実録連合赤軍

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1972年2月28日


俺は世田谷区等々力の

レストランジローで

アルバイトをしていた


その日は関東地方では
珍しく大雪が降っていた


退屈な仕事の合間に

休憩室へ行くと


テレビの前が

いつも違う雰囲気で‥


緊張していた‥


世に言う

浅間山荘連合赤軍

立て篭もり事件が

実況中継されていたのだ



時折しも高度成長はピーク
を迎え景気が沸き返る最中
での「革命闘争」事件で

あった‥


その後何度も検証された

大事件だが

今一つ理解に苦しむのは

体制側の見解検証だった

ために彼ら連合赤軍側の

思慮思索がまるで狂気の

無分別一辺倒で語られて

いたためだった‥


事実この事件は凄惨な

総括という名目で大勢の

若い命が失われて行った

猟奇的な犯罪であったのは
疑う余地がない‥


しかもこの事件に関わった
学生達は知識も学力も高い
将来的なエリート達という
側面もあったのだ‥




さてこの事件を

反体制側‥つまり

犯人側から見たら

その事実はどんなふうで

あるいは巷間伝えられて

いなかった隠された

真実はなかったのか?‥


そんな角度と視点を

設定して映画を撮った

監督がいた‥



若松孝二である


この人の映画を最後まで

観れたとしたら‥

若松孝二になれる


と、俺は思う(笑)



俺には最後まで

理解しながら観れた作品

など残念ながら

一本もなかったのだ‥


ただこの監督が

無性に好きである




二年前‥先輩の事務所で

友人(俳優)に会った時

この映画にキャスティング
されてじきにクランクイン
だと聞き‥


半年後にまたまた偶然に

同じところで会った時は

この映画のパンフレット

を持っていて

俺はそれをもらっていた





連合赤軍側からみた

世界、国、警察、同志‥


興味がわいた‥


メインキャストは

有名無名の若手俳優達


有名俳優は

佐野史郎と坂井真紀‥



坂井真紀は新宿の

ライブハウスで友人の

女優さんに紹介して

もらった事があり


友人の俳優SUも出演

するので本当に観たい

映画だった



たまたま今日イオンの

TSUTAYAへよると


この作品がラインナップ

されていて‥


「おおッ!やっと観れる」‥

(笑)迷う事なくゲット!



若松映画!‥


初めてキチンと最後まで

観る事が出来た(笑)



もの凄く長かった‥


(笑)



最後に


連合赤軍兵士が言う‥



「俺達には


勇気が足りなかった‥」



‥と



内容はラストシーンを

感じ取るための補足

みたいなものだ‥



タイトルにもある



実録連合赤軍

-あさま山荘への道程-



‥と

楽しむ映画ではない


考える映画でもないと思う



実録と‥ある‥


この作品は


「知る」ための映画だ

‥何を‥?


それが解らないのが

‥若松作品だと思った


(笑)


やっぱりこの監督は


凄い人である‥



映画は「謎」でいいのだ

「摩訶不思議な芸術」だ


監督の個人的満足さえ

あれば‥それでいいッ




俺もそう思う



金に困る映画ほど

実は面白いとも


思ってしまいそうだ

(笑)



生身の女の身体を

ちぎるような映画だった



是非とも


御覧あれ‥。