赤線地帯 | Mr.REDMOON 後藤惠一郎オフィシャルブログ K-GOTO'S EYE Powered by Ameba

赤線地帯

081014_182521.jpg
巨匠 溝口健二が大映で撮った旧い映画だ。時は昭和20年代の浅草、原作は洲崎の女より‥。若尾文子、木暮実千代、京マチ子‥それぞれの事情を持つ娼婦達の「言い分」と客達(男)の言い訳が当時の国家の都合と相俟って生まれてしまった時代の機微を考えさせられる‥静かな皮肉と痛烈な時代性を浮き彫りに描く傑作だと思う。しかしまったくもって女優達の演技と美貌には脱帽してしまう‥監督業は誰でも一度、絶対にやってみたい職業だろう(笑)‥スケベ心だけで一遍の映画は創れるのだ!‥と、思える愛嬌は男としてのはかないオレの健全性かッ‥?‥(笑)