イミテーション文化(?)

世界産業の7%はイミテーション(偽物)といわれている。たばこ、食品から工業製品に到るまで・・・我々の業界(ファッション)なども類にもれず―――、ただこのイミテーションの文化(?)は2000年前からある有史上の産業なのだ。
日本はそれでもイミテーションに対する目が世界でも厳しいほうだと思う。世界のメゾンが限りなく日本進出を果たすのはそんなマーケット特質があるからに違いない。
一口に偽物といってもレベルがあり、イミテーション、インスピレーション、オーセンティック、レプリカ、コピーなど多様な手法がある、これは全てオリジナルに対極するポジションにある。
コピーを欲しがる人々には皆それなりの理由がある訳で、供給者(コピー業者)のみを悪者にするだけの理由は無いとぼくは思う。欲しがる人々がいなければなにも始まらない訳だから。
しかし角度を変えて見た時、本物よりも偽者の方がある意味社会に貢献していると思えるのは僕だけであろうか。