作家魂 | Mr.REDMOON 後藤惠一郎オフィシャルブログ K-GOTO'S EYE Powered by Ameba

作家魂



「いい革職人になるにはどうすればいいのでしょう・・・」とアカデミーの受講生によく聞かれる。どんな仕事でも当たり前に必要なことでもいざ言われると足りない事に気付くもの。 革職人(作家)についてならぼくにはよく理解できるので答えるがまず腕、これは日々の訓練!そしてもうひとつが環境である。RM(THE WORKS)の新人達(一年間在籍者)を見ると一目瞭然で外の10年者よりよっぽど腕が立つ。とはいえRM(THE WORKS)のシステム上で考えれば出来ない奴がむしろおかしいのだが。 物作りをしていると商品作りが苦しくなってしまう、ある日とても気に入った素晴しいものができあがると・・・「ソレ」をながめて独り会話をしているうちに商品として同じものをもうひとつ作る事に勇気が必要だと思うのだ、もうひとつ作ってしまうとマスターピースへの思いやりや情、あるいは愛が消えてしまいそうになるから寂しいのだ。でもぼくらはプロ、ビジネスの一線上にあるから存在する仕事人であると言い聞かせながらそのカベを超える! 作家(ビルダー)魂とはそういうものでカッコ良くもなんともない、常に葛藤する作品と商品の区別と差別の作業こそプロフェッショナルの魂だとぼくは思う。 外見や言葉ではない「心の考え方」が必ず作品(商品)に出るのだ。金が欲しけりゃ他の仕事を選ぶ事をすすめる、この仕事(革職人)をするのならこの仕事の為に金と時間を用意しておくべきだ!でないとユーザーに迷惑をかける事になり・・・結果、消えて行ってしまうから。一度限りの人生をかけてやる仕事かどうか今のぼくにも分からないがとにかく「出来る事」で生きて行けるのは幸せかもしれない。