Pretender

男は皆自分の「男」を所有している。性格や個性とは別に目指す「男」が自分のどこかにいるのだ。分かりやすくする為のサンプルが芸能人だったりミュージシャンだったりするが、サンプル達にもまたその上のサンプルがいたりして上には上がいるものだ。 悪気はないのだが本物に近づくプロセスで必ず偽者の期間があり本人達はそれでも頑張って「男を張り続ける」羽目になる。ボクなど憧れ対象が多すぎて未だに心が決らないで曖昧な自分に嘆き悲しむ迷いの日々... 欺くつもりなど毛頭ないのだが他人の思いも勝手なもので誤解は人生において汚染された空気みたいに吸っても吸わなくてもいけないものだ、ただ世の中に誤解が無かったらもっともっと人々は争い、恐れ、泣き、苦しむのではないだろうか... 多少の誤解とウソがそれでも世の中をまるく治めているかもしれない。男も女もプリテンダー。