世阿弥 vs MAYA

美とは一瞬の裂け目に介在すると言った世阿弥―――。友人の能楽家、大倉正之助に言わせれば「能こそロック」だと・・・。
600年の時を超え世阿弥の姿が浮かんできそうな気配を友人である画家MAYA MAXXの筆を運ぶ姿に重ねる。彼女の画風と画作に魅せられ、ぼくはコラボの決意をMAYAに打ち明けそれを快諾してもらった。
彼女はぼくに言わせれば怪人である。こんなにカワイイのにこんなに常識的なのに怪人に見えるのはきっと世間が怪しすぎるのだ、努力や忍耐で完成したモノになんのおもしろみがあるんだろう?またなんの価値があるんだろう?
天才の力に及ぶすべがまったく無いことに気づく時、ぼくはいつも思う・・・。
努力と忍耐そして根性、凡人は凡人の方法で天才に近づく感覚が唯一の自己防衛なんだと。