今日も過去のお話です。

新潟走行から十数年。他にのめり込んだ趣味があったため、自転車は部屋のオブジェ化となっていました。

その頃仕事がやたら忙しく、夏休みどころか土日も出勤している状態でした。
仕事が一区切りついたので、なにかをしたくなり、久しぶりに自転車に乗ることにきめました。

とはいえ、どこに行くか決めていなかったので、車でいけないところが良いかなと思い、伊豆大島に行って一周走ることにきめました。

それなりに、走れる状態にして、東京の芝浦ふ頭から高速船に乗りました。


↑伊豆大島は赤い丸で囲った島です。
高速船でも大島に行けますが、今回は高速船で行くことにしました。
高速船は前後輪をはずして、輪行袋に入れて乗せなければなりません。



船から降りて、車輪をつけていると、僕の自転車をまじまじと見る人がいるのです。
しばらくすると、これうちの自転車じゃないかとのこと。


ん???どういうこと?

実は自転車ではなく、十数年前に買ったときに貼られていた自転車屋さんのシールを見ていたのです。
なんと、そこにいたのは僕の自転車を買ったところのお店のご主人だったのです。

たまたま取れた休みの日に、たまたま決めた伊豆大島で、十数年前に自転車を買ったお店のご主人出会うなんて…
そんな偶然ってあるの???
本当にビックリでした。

ご主人はお一人で来られているとのことで、僕も一人だったこともあり、一緒に走ることになりました。

島の周回道路はアップダウンはあまりないものだと思っていましたが、かなりの勾配の坂が長く続くコースとなっていました。

次のコーナーを曲がったらあとは下りだろうと思っても、上り坂。更に次のコーナーを曲がっても、また上り坂。

そんなことをなんども繰り返して、ヒーヒーいいながら登っていったのですが、ご主人は涼しい顔でスイスイ登っていきます。

なんだか、とっても足手まとい。

なんども、待っててもらいながら何とか大島を一周することができました。

海を見ながら入れる水着着用の混浴温泉に入りながら、一日の疲れを取るのでした♨️

もともと予約している宿はキャンセルして、ご主人と同じ宿に泊まることにしました。

夜ご飯は大島の名物の椿油を使った天ぷらとビールを堪能しました。
この椿油の天ぷら軽い歯応えで、とても美味しい。これオススメです。
ビールも最高🍻

二日目は、三原山に登り、自転車で行けるところまで行きました。
途中からは自転車を乗って行けませんでしたが、噴火したときの溶岩のあとがよく見えました。

帰りも高速船に乗り竹芝ふ頭まで戻りました。

今考えると、ご主人いなかったら島を一周回らずに諦めていたかもしれません。

とても楽しかったです。本当にありがとうございました。
感謝、感謝です。

大島一周という、小旅のお話でした。

大島には、また行こうと思います。今年行けたらいいなあ。